『YAMAを綴る』

休日は気ままに、各地の山へ行く会社員。

丹沢バカ尾根...ついに攻略!?

登山日:2023年11月25日(土曜日)

 

始発の電車で揺られながらあの山へ向かう土曜日

電車で終始爆睡をかまし向かったのは、

バカ尾根で有名なあの山。

そう。神奈川県の丹沢山

f:id:Mayuko_m:20240211082201j:image

ここ最近、

無性に「丹沢に行きたい」欲が湧いてきた。

丹沢に呼ばれている・・・。

きっと、

丹沢からのお告げだ・・・。

わりと本気で思ったくらいだ。

まあ、ともあれ

「行きたいときには、行きたい山に行け。」

これに尽きる。

ということで、早速本題にいってみよう。

 

今回は大倉コースからアタックする。

culmina.jp

休日だったからなのか臨時便が出ており

予定よりも早くバスがきた。

渋沢駅から15分くらいバスに揺られ

無事に大倉バス停に到着。

 

眠たい目を擦りながら

前日にスーパーで買っておいた

20%オフのサンドイッチを頬張る。

絶妙にパサパサしていて・・・うん、オイシイ。

 

でも、このサンドイッチがこれから登る山への

エネルギーに変わると思うと、

なんだか愛おしい気がしてくる。

ぼーっと周りの登山者を眺めつつ

その愛おしいサンドイッチを頬張る。

 

秒速で食べ終え、お手洗いに行っておく。

山ではいつでもトイレができるわけではない。

行けるときに行っておくのがベター。

 

ちなみに、

大倉登山口にあるお手洗いはチップ不要。

とても有難い。山では大体チップが必要なので、

いたしかたなくお手洗いに行くときは

いつも気合いを入れて100円分のおし・・・

失礼しました。

 

続いて靴紐を絞める。

靴紐を閉める瞬間、いつも身が引き締まる。

 

寒さ対策で結構着込んでいたんだけど、

意外と寒くない。よかった。

 

丹沢には何度も登りに来ているけれど、

これから待ち受けるバカ尾根を想像すると

少しウッッとなる。(自分の意思できているが)

 

・・・さあ、歩き始めるぞ。

 

バス停から畑や民家を眺めつつ歩く。

そして、林道に入る。

10分くらいコンクリートの林道が続く。

その後、

地面が石畳に変わり、やがて土に変わる。

ここからが本格的に登山のはじまりだ。よし。

 

いつも思うけれど、登り始めが一番きつい。

何故かというと、

身体がまだ山に順応できていないから。

ここから少しずつ山に合わせて

自分をカスタマイズしていく。

そうやって、呼吸を整えていく。

 

にしても、この日は木漏れ日が美しかった。

傾斜がきつい。けれど、自然と表情は緩む。

そんな瞬間だった。

登り始めて数十分。

結構汗ばんできたので上着を脱ぐ。

ついでに手袋も外す。

寒さは体力を奪うが、暑さも同じく体力を奪う。

だから、どのタイミングで脱ぎ着するか、

その判断は意外と大事だったりする。

 

今回は早めに脱いでおいたが、

堀山の家(山小屋)を通過するときにはもう

汗”汗”汗”って感じだった。

寒波到来のはずなのに

わたし含めこの丹沢にいる人は多分、汗まみれ。

 

でもこの汗を流す感じがまた、気持ちいい。

すっきりしていく。

多分、汗とともに日々の様々なものが

流れていっているのだと思う。

 

そんなこんなしていると

徐々に深緑だった景色が鮮やかに変わってゆく。

そしてわたしも高揚していく。同時に心拍数も。

 

穏やかな景色。

わりと軽装な人もいて、

紅葉狩りがてらお散歩をしているようだった。

黙々と歩き続ける。

この時期の山は陽が当たる場所と、

そうでない場所の空気感の違いが面白い。

片側は鮮やかで温かみがあるのに、もう片方は

ツンとしていて漆黒。まさしく影と陽。

山の裏表を見ているみたい。

そんなことをぼんやり思いながらひたすら歩く。

ただひたすらに。

 

登ること2時間弱。

塔ノ岳に向かうピーク、

足の疲労を感じ始めていたときだった。

 

ついに、わたしは覚醒した。

 

バカ尾根を登り続ける方法を発見したのである。

 

その方法は、

まず、一段登るときに上げた方の足を

一瞬だけ脱力させるのだ。

続いて脱力させたその足を接地させるとき

なるべくその足に重心を乗せる。

 

ポイントはただ一つ。

「筋肉を弛緩させる

    一瞬をつくること。」

 

そう、バカ尾根で疲労困憊するのは、

ずっと筋肉が収縮状態にあるからなのだ。

つまり、その状態を脱すれば、、、無限状態

すなわち覚醒する。

 

ただ、段差が大きいときは、

一段登るときの筋肉HPがわりと削られるので

一瞬の弛緩だけでは回復させられない。

こればかりはしょうがない。

 

まあ、何事もほどほどこそが

継続のカギってことなんだと思う。

知らんけど。

 

覚醒した状態のまま、一気に塔ノ岳まで登った。

f:id:Mayuko_m:20231128073332j:image

 

山頂はわりと混んでいた。それぞれが

健闘を讃えあったり、

写真を撮ったり、

山頂飯を食べたりして過ごしていた。

 

一方わたしは、

このまま2.6キロ先の丹沢山に向かうので

写真だけ納めてチャチャっと退散。

f:id:Mayuko_m:20231128073508j:image

塔ノ岳から丹沢に向かう登山道は

バカ尾根ゾーンに比べれば穏やかな道が続く。

なにより登山客が少なくなる。

静かに山と、そして、自分と向き合い

歩くことができる。

私はこういう瞬間がとっても好きだ。

f:id:Mayuko_m:20231128091449j:image

山登りをしているとよく言われるのが、

「なんで、そんなにキツイことをするのか?」

 

答えはシンプル。

「キツイだけだったら登山してない。」

確かにキツイ場面もあるけれど、

それ以上に感じられるものがあるから登るのだ。

 

あの景色や空気感、

自分と対話できる瞬間、

自然の中で汗を流す快感に

気付いてしまったんだから、もうやめられない。

 

あっという間に、丹沢山山頂到着。

 

このときには、

あの愛おしいサンドイッチは

既に消化済みだったので

もう、お腹減りまくりだった。

 

記念撮影をする前にまず、腹ごしらえからだ。

ということで、早速お湯を沸かす。

 

寒い日の山頂で食べるなら、やっぱりこれだ。

『カップラーメン』

f:id:Mayuko_m:20231128125127j:image

わたしのお気に入りは味噌。

お湯を沸かしてる間は

同じく前日に買っておいた

これまた有難いことに20%オフのおにぎり。

割引バンバイ。貧乏会社員には心強い。

 

米が心と身体に沁みる。

あと、割引も。

お湯をカップラーメンに注ぎ蓋をする。

さあ、3分間の我慢タイム突入。

 

………。

 

………。

 

くぅぅぅ…。

 

…っもう行ける!

 

ズズズズー。っんまっ!っていう感じだった。

やはり山頂飯はカップラーメンだな。

f:id:Mayuko_m:20231128125139j:image

お腹も満たされたことで記念撮影タイム

f:id:Mayuko_m:20231128125101j:image

…強そう。

 

登ってる最中は暑いが、やはり止まると寒い。

ということで、ササッと退散。

 

下山は、

膝を痛めぬよう、

足首を捻らぬよう

いつもより慎重に降りる。

 

霧がかかり始めた。とても幻想的。

f:id:Mayuko_m:20231128125349j:image

気温が下がったからなのか、

思いっきり深呼吸すると鼻がツーンとする。

冬が来たんだと感じる。

痛いのになぜか何度もやってしまう。

 

黙々と降りる。

先ほどの塔ノ岳は真っ白になっていた。

f:id:Mayuko_m:20231128125800j:image

 

ここも特に休憩せずに通過する。

慎重に降りていたからなのか

いつもより膝が痛くない。

 

目の前に、わりとペースが同じくらいの人がいて

なんとなく20メートルくらい離れつつ

ずっとついて行っていた。

f:id:Mayuko_m:20231128125843j:image

その方もただひたすらに黙々と歩いていた。

山小屋やベンチがあっても立ち止まることなく

黙々と降りる緑ザックの方。

 

2時間くらいついて行ったところで

ついに、話しかけられる。

 

『えっ、お姉さん…歩くペース早くない?!』

 

どうやら自分のペースについてくるとは

思っていなかったようだ。

 

結局話したのは、

そのひと言くらいだったけれど

勝手ながら一緒に歩いていた(?)人と

会話できてよかった。

 

気がつけば、あっという間に

地面が土から石畳に変わり、コンクリートへ。

いつも下山した時はホッとする。

 

日常から少し離れてみることで

リフレッシュされるけれど

やはり、日常でなければ感じられない

安心感も同時にあるのだと思う。

 

下山後は、バスで渋沢駅まで戻り

そこから鶴巻温泉駅にある

日帰り温泉「弘法の里湯」に行った。

www.city.hadano.kanagawa.jp

少しぬるめのお湯で、

長めに浸かることができた。

風呂上がりはやっぱり…ビール

これがまた、うんまいっ

 

翌日からはしっかり筋肉痛で

いつもの如く、悲鳴を上げてるが

やっぱりまた、丹沢に訪れるのだと思う。

もちろん、ほかの山にも。

 

以上が、今回の山でのお話です。

 

だらだらだと綴ってきましたが、

これからも気が向いたときに

ボチボチ山での出来事を

綴っていこうかと思っているので

気が向いた時にでも読んでみてくださいな。

 

わたし、まだまだ登ります。

それでは、また。

 

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by Mayuko (@mykmrym0716)

 

 

 

 

『山に関連するお話を綴る』