『YAMAを綴る』

休日は気ままに、各地の山へ行く会社員。

ガムシャラに伊豆稜線をトレランした日

ここ最近モヤモヤすることが続いていた。そして仕事中にふと「なんだか、がむしゃらに走りたいな」と思った。日常から少し離れて自然の中を思いっきり走ったら身も心もスッキリするのではないかなと思い、伊豆稜線トレイルに行くことにした。やりたいことは素直にやってみるに尽きる。

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ということで2024年3月9日いざ、トレランへ。アクセス方法は今回も安定に公共交通機関。

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まず、東京駅から新幹線で三島駅まで行く。乗車時間は1時間くらいだ。事前にEXアプリで新幹線を予約しておいた。出発の10分前には新幹線がホームに着いていたのでさっそく乗車する。

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そういえば、最近コーヒーにハマっていて登山に向かう新幹線の中で必ず飲んでいる。いつか山頂で優雅に豆を挽いて、コーヒーが飲みたいなぁ、なんて景色を眺めながら思っていた。何気なくネットでコーヒーミルを調べてみる。すると意外に安価で買えるではないか。これはもう…ということで、気が付いたらポチっとしていた。近々コーヒーの講座を受ける予定なので基本知識を身に付けて山頂コーヒーデビューをしようと思う。楽しみがひとつ増えた。よし。

そんなこんなしていたらあっという間に三島駅に到着した。次は修善寺駅に向かう。乗車時間は40分くらいだ。ちなみに、伊豆箱根鉄道駿豆線はSuica等のICが使用できない。なので券売機で切符を購入しなければいけない。券売機も現金のみなので乗り換え時には注意が必要だ。にしても久々に切符をみた気がする。思わず記念撮影。

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改札を抜けると既に乗車予定の電車が停車していた。あまり馴染みのない開閉ボタンを押し、ぎこちなく乗車。2両編成の車内は4人掛け仕様だった。わたしは窓側を選び腰掛けた。そして定刻通り動き出す。

車内には学生が何人かいた。部活動に向かっているであろう学生は勉強してたり、音楽を聴いてたり、寝ていたりしていた。全然なんともない風景だったのになんだか青春だなと思った。あのときは気が付かなかったけど、こういう何気ない一瞬一瞬がすべて青春だったんだと思う。

にしてもそんなことを思えるようになったなんて…わたしも大人になったんだなぁ。

と、まぁそんな感じで勝手に青春を感じていたら修善寺駅に到着した。ここから次は東海バスで天城峠(登山口)に向かう。バスに乗る前に、駅構内のロッカーに着替えなど不要なものを預けた。

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無事に乗車。乗車時間は45分くらい。わたしの前の席におそらくホームステイか何かで日本に来ているであろう学生と受け入れ先のお父さんが座っていた。お父さんがカタコトな英語でずっと話しかけていた。バスの中では寝ようかなと思っていたもののなんとなく面白くてずっとその話を聞いていた。ステイ先で登山に行けるなんて羨ましい限りだ。そんなこんなで勝手に心の中で会話に参加していたらあっという間に天城峠に到着した。

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時刻は9:00ちょうど。ここから約32キロ先にある、だるま山高原レストハウスまで向かう。終バスは17:30。これを逃すと修善寺駅までプラス11キロ歩かなければならない。ということは、なんとしても8時間30分以内にゴールせねば…。

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ちなみに普通に歩いた場合の平均タイムコースは13〜15時間だ。今日はトレランなのでかなり身軽だし、体調も整えてきているので足取りは軽い。軽くストレッチをしてYAMAPを起動して、いざ出発。

YAMAPはトンネルの方を指している。ということで、さっそく全長800mのトンネルに入る。車だったら一瞬で抜けられるのに歩いていると長く感じる。途中から軽く走りだす。そして無事にトンネルを抜けた。なんとなくYAMAPを確認。すると…

方向が間違っているではないか…‼︎

トンネル内ではGPSが途切れてしまっていて気が付かなかったが、どうやらトンネル脇に登山道があったらしい。これは…痛恨のミス。ただでさえ、時間がないというのに!

ということで全長800mのトンネルをダッシュで戻る。バス停まで戻った頃にはしっかり身体があったまっていた。謎に1.6キロの十分過ぎるほどのアップを終えたわたし。今日はもう、無敵になれるような気がしていた。

まぁ、そんなアクシデントは後日、笑い話になるのでこれも経験だと自分に言い聞かせる。そしてしっかりトンネルの脇にあった登山道から改めて入山。

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ここからはひたすら山の中を歩く。この日は天気が良く木漏れ日がとても気持ちよかった。昨日に寒波で都心でも雪が降っていたので登山道が凍結していないか心配だったが、全然大丈夫だった。

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そして順調に進んで行く。平坦な道はトレランし、スリリングな橋や歩幅が狭い道は慎重に歩く。

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登り始めはわりと森の中を走る感じだったが、少しずつ稜線や富士山がチラっと見えるようになってきた。

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そして一つ目の山、三蓋山。

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 だれもいない自然の中を自分のペースで走っていく。一人で黙々と走っていると、自分の身体の声が良く聞こえる。例えば、左足太ももの方が少しだけ疲労しているなとか。
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自然の中で研ぎ澄まされているからか日常生活のなかでは聞こえない内側の些細な反応に気付けるのもまた面白い。

そして二つ目の山、猫越岳。

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少しだけ雪が残っていたりしたけれど、とくに凍結などもしておらず、問題なく通過できた。

そして三つ目の山、後藤山に到着。

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順調に走り続けること3時間。だんだん開けてきた。

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少し疲労し始めていたけれど、ご褒美のような景色が見え始めアドレナリン大量噴出。そしてついに伊豆稜線スカイラインにぶつかった。

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登山しながら、しかも海も眺められるなんて眼福でしかない。まるで学生時代のスペイン巡礼をしている時のようだった。

四つ目の山、魂の山。

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なんだか山頂名に喝を入れられたような気がした。

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しかし、気合いを入れ直したのも束の間、意外とアップタウンが多い…。一気に丘を登っては降っていく。と思ったら、また次の丘がやってくる。そして爆風。

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遮るものがない絶景がゆえに、冷たい風が身体を冷やしていく。意外と体力が削られていく。

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でもこの壮大な景色に気持ちを支えられながらなんとか進む。

そして五つ目の山、棚場山。

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やはり疲労感は拭えないが、その度に景色に救われる。

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海に向かうこの道は巡礼最後のスペイン最西端、フィニステーラ岬に似ていた。

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↑スペインの岬。いつか…いや必ず、またあの地へわたしは行く。(謎の宣誓)

そしてさらに歩き続けると車道にぶつかった。しばらく、かっ飛ばす車やバイクの脇を歩く。疲労が溜まった足にコンクリートの斜面は応える。

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文明の力が羨ましい…。ヒッチハイクしたくなる気持ちを抑えて黙々と歩く。ここら辺からはもはや体力との戦いというよりは精神力との戦いだ。

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最後らへんは車道を歩いたり、山道に戻ったりを繰り返していた。

そして六つ目の山、伽藍山。

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さらに進んでいく。七つ目の山、古稀山。

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八つ目の山、達磨山。

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そして最後、九の目の山、小達磨山。

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これでようやく全ての山頂は通過した。ここからゴールのバス停までは約30分。バスの時間まで全然余裕がある。思いのほか良いペースで走りきれそうだ。

そして、ここら辺で安堵したからか一気に身体に疲労がやってくる。めちゃくちゃ重たくなった足を一歩、また一歩前に前に出し続ける。

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最後の分岐を曲がると、小さいゴルフ場のような道だった。整備された芝生の斜面を一気にくだっていく。まるでウィニングランのようだな、なんて思ってニコニコしていたら、最後の最後で登り坂がきた。人生そんな甘くないぞってか。くっ。

そして歯を食いしばって最後のランニングしていたら、シカの群れに遭遇。ドタドタと走っていたからかシカ達がかなり驚いていた。こりゃ失敬。

そしてやっと…

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だるま山高原ラストハウスに到着。無事に走り切った嬉しさと一刻も早くコーラが飲みたい一心で建物の方へ向かう。

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自販機で飲み物を買って、展望エリアに行ってみると、富士山がドドーンと見えるではないか。これは最後のご褒美だなぁ、なんて思いながら爆風の中コーラを流し込む。シュワシュワした泡が喉を通り胃に沁み渡る。もはや、内臓が喜んでいるんじゃないかレベルで美味かった。

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休憩するのも束の間、次は一気に冷え始めてきた。しかし、バスが来るまで45分ほどある。ひとり凍えていたら「建物の角なら寒くないよ」とお兄さんが声を掛けてくれた。お兄さんオススメの角に行ってみると、既に数人の登山客がいた。そこからバスが来るまで雑談をしながら寒さと戦った。今思えば、このバスが来るまでの時間がなんだかんだ一番辛かった気がする…。笑

そういえば、今回は両足首に捻挫防止のテーピングを巻いていたからか足首がいつもより安定していた気がする。これからは事前のケアも丁寧にしていこうと思う。よし、また一つ成長できた。

まぁ、そんなこんなでトレランタイム7時間44分、距離34.4キロ(内1.6キロはトンネル)無事に完走!帰宅してからはお家の近くにある居酒屋さんでお疲れさまビールをして寝ましたとさ。

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それでは、また。

ついに、ココヘリを手に入れた。

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そろそろ登山におけるリスク対策をきちんと考えなければなと思っていた。登山を重ねるたびに美しい自然の風景にたくさん出会えている。しかし同時に"自然の厳しさ"のような面にも出会うようになってきた。まぁ、それだけ登る山のバリュエーションが増えたということでもあるのだが…。

なので、これからは目先の良い点だけに目を向けるのではなく、きちんとリスクにも目を向けることが大切だと思う。これからの登山ライフを安全に、そして長く続けていくうえで、この視点はとっても大切じゃないかと。とくにわたしはソロで登ることが多いしね。

そんなこんなで、ここ最近いくつかの山岳保険を調べていた。そして最終的に良いなと思ったのがココヘリだった。選択した理由はいくつかある。例えば…

1.知名度がわりと高い

2.厳冬期の武尊山で実際に使用したことがある

3.専用の発信機で位置情報を拾い救出してくれる

4.捜索、救助活動費用を負担してくれる(上限あり)

5.24時間365日対応のコールセンターがある

6.発信機がコンパクトでバッテリー持ちが良い

7.損害賠償やアウトドア破損時に補償がある

8.ちょうど入会キャンペーンをやったいたetc...

とくに、8のキャンペーンはココヘリに加入する最後のひと押しとなった。(2024/3/6時点)

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安心の輪を広げるプロジェクト【第2弾】 | ヒトココ(画像参照元)※紹介でお得に入会したい方はメッセージ頂ければ専用カードをお送りします。

登山経験を重ねるうえで、相応の知識や行動を身に付けていこうと思うし、万が一に対する備えをできる限りしていこうと思う。

だって、どんなに綺麗な景色を見たとしても、無事に下山できなければ、誰にもその素晴らしさを伝えることができないし、何より次の山にいけなくなってしまうから。

だから、わたしは今のわたしにできる最大限の行動をしていきます。それでは、また。

 

極寒の蔵王山に行ってみた件

2月上旬に登った西吾妻山が楽しくて味を占めたわたしは山形県の蔵王へ行ってみることにした。

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2024年2月22日(木)の仕事終わり。一度帰宅し、あらかじめ詰めておいたザックを担ぎ、いそいそと東京駅へ向かった。今回も安定に公共交通機関(夜行バス)を使う。

乗車場所は東京ミッドタウン八重洲地下2階。ずっと都心に住んでいるのだが、東京駅はだいたい迷子になる。なんであんなに複雑なのだろうか。まぁ、毎度のことなので、余裕を持って30分くらい前には東京駅へ着くように向かった。ミッドタウンに向かう途中まではわりと順調で写真なんか撮っちゃったりしていた。

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しかし案の定、迷子になった。やはり東京駅は難しい。とりあえず近くにいた駅員さんにミッドタウンの方向を聞く。少し歩いてから次は警備員さんに聞く。これを何度か繰り返しながら少しずつ目的地に近づいていく。これはバックパッカー時代に異国の地で身に付けた方向音痴なりの生きる術だ。そして出発5分前になんとか目的地(まだ出発地でしかない)に到着した。

ちょうどバスの乗車案内が始まっていた。なんとか間に合って良かった。近くにいたハリーポッターの衣装を着た学生(?)2人はバスに乗り遅れたようだった。余裕を持って行動しなきゃダメだぞ〜。なんて思いつつ、わたしもギリギリだったので人のことは言えない。

さて、そんなこんなで23:15、定刻通りに出発した。無事に乗車でき、安心したからか猛烈に睡魔がやってくる。ということで爆睡開始。わたしはだいたいどこででも寝られるのでこういう時に得してるなぁと思う。何度かサービスエリアでのお手洗い休憩があったようだが、わたしはとくに起きることなく3:00頃まで爆睡をかました。ちなみに、今回はギックリ首対策で首枕を持っていったので快適だった。

明け方、窓からの冷気で目が覚めた。福島県に突入したようで、外の気温が一気に下がったらしい。お手洗い休憩で停車すると一度エンジンを切るのでとっても寒かった。なので夜明けからは寝るというよりは、ただ目を瞑っていただけだった。

6:15頃、無事に山形駅西口に到着した。バスから降りてみると雪が積もっているし、空気がめちゃくちゃ冷たかった。恐るべし東北。

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ここから蔵王温泉行きの始発バスが東口の1番乗り場から6:50に出る。少し時間があったので、朝牛丼でもしようかな〜と思ったものの、バスがわりと並ぶかもしれないのでコンビニでささっと買ってバス停に向かった。

案の定、わりと並んでいた。ボーッと朝ごはんを食べながら乗車の順番を待つ。夜行バス明けのファミチキは沁みた。でも、ちょっと胃もたれもした。

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無事に乗車。ここからだいたい50分ほどバスに揺られて蔵王温泉に向かう。6:00代の始発だったにもか変わらずバスは満車状態だった。ちなみに、満車の場合は臨時便が出ているらしい。

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7:30、無事に蔵王温泉駅に到着。ここから登山口へ向かうロープウェイ乗り場に向かう。

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向かう途中、あまりにも寒くてローソンでモフモフのネックウォーマーを買った。やはり肌の露出は少ないに越したことはない。バス停からは歩いて10分弱でロープウェイ乗り場に着いた。

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ロープウェイは8:30から運行開始なので少し時間に余裕がある。ひとまず、チケット売り場でロープウェイの往復券を購入。料金はなんと3,800円。観光価格で少し痛い出費。確かに周りを見渡してみてもインバウンドの観光客がとても多かった。

ロープウェイを待ってる間、靴紐を締めたりゲーターを装着していたら、近くにいたご夫婦に話しかけられた。その方々は前日に蔵王ライザワールドのゲレンデから熊野岳を目指して登ったが、雪が深くて撤退したとのこと。それで今日、飛行機の時間までに蔵王温泉スキー場のゲレンデから再アタックすることにしたらしい。しばらくの間、パワフルなご夫婦と談笑した。

8:15頃、少し早いがロープウェイの運行が始まった。無事、一便に乗ることができたのでまずは樹氷高原駅まで向かう。

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樹氷高原駅まではロープウェイで7分。リフトやロープウェイを使った登山をすると「文明の力ってすごいなぁ〜」といつも思う。歩けば時間も体力も使うところをほんの数分で上がっていってしまう。登山するからこそ、身に沁みて感じることができるのだと思う。

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樹氷高原駅に到着。この時点で外気温はマイナス10℃。ここからもう一本ロープウェイを乗り継いで地蔵山頂駅(登山口)に向かう。「いったい今日登る山はどんだけ寒いのだろうか…」と少し怯えながら最後のロープウェイに乗車。

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そして地蔵山頂駅に到着。しっかりホワイトアウトしていた。この時点では風はなかったもののマイナス10℃以上なことは間違いない。薄手の手袋では冷気に耐えられそうになかったので、厚手に付け替える。そして9:10、YAMAPを起動し登山開始。

本日の登山ルートは以下の通りだ。行きは青矢印ルートで向かい、帰りは赤矢印のルートで下山する。

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登り始めからしっかりホワイトアウトしていたので適宜GPSを確認しながら登る。まずは、一つ目の山頂である地蔵岳へ向かう。

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10分ほどで地蔵岳に到着。山頂には着いたものの山頂の標識が見当たらない。何組か他の登山客がいたので、一緒に探してみたもののやはり見つからなかった。こういう時はとっとと諦めて次へ向かう。ということで再度歩き出す。次の山頂は本日のお目当てである蔵王山(熊野岳)だ。

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地蔵岳からは30分くらいの距離だ。しっかりホワイトアウトしているのと風が出始めていたため、慎重に向かう。登山道は雪が深いというよりはアイスバーン(凍結)していた。つま先がキンキンに冷えているのを感じる。断熱材の入っている靴ですらとっても寒いのだから、マイナス20℃くらいにはなっていたんだと思う。

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そして二つ目の山頂、蔵王山(熊野岳)に到着した。わたし以外に1人しかいなかった。鳥居がほぼ埋まってしまっていた。やはり雪もそれなりに積もってはいるようだった。

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熊野神社でも記念撮影した。三脚を使い遠隔でカメラ撮影していたのだが、寒すぎてバッテリーが一気に減っていた。それだけ極寒の地。雪山で眠る神社はまるで冬眠しているようだった。例年より降雪量が少なかったからなのか、埋もれていない神社を拝むことができてよかった。

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撮影を終えた頃には三脚もカメラも凍りかけていた。次はここから45分かけて刈田岳に向かう。刈田岳に向かう直線の馬の背は遮るものが何もなく風が吹き荒れていた。

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誰もいない、何も見えない真っ白な直線。そこをただひたすらに歩く。何も見えない空間を黙々と歩くのって怖いんだなと思った。GPSがあるので方向は合っているし、少しずつ次の山頂に向かっていっているのはわかっているのに足がすくむ。こういう時に自分自身のメンタルをいかに保てるかが大切になる。こういう経験ができるのも登山ならでわだと思う。

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そして歩くこと30分。刈田岳山頂にある神社が見えてきた。無事に辿り着いてホッとした。そして同時に少しだけ太陽が出ていて、このわずかな太陽に励まされた気がした。

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山頂到着。わたしの他に1人だけスキーヤーがいた。強風が吹くなか鳥居をくぐり神社へ向かう。

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ここの神社も眠っているようだった。でも、確かにそこに存在していて圧倒的な存在感があった。太陽が見え隠れしている瞬間はとても綺麗で、でも同時に何故か少し怖かった。

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少し休憩がてら神社の脇で風を避けながらおにぎりを食べた。昆布のおにぎりは凍ってしまっていてシャリシャリだったけど美味しかった。

そして身体が冷え切る前に下山開始。下山を始める頃には団体の登山客が刈田岳に到着した。人がいると安心する。人との距離感や人間関係は難しいが、やはりなくてはならない存在なんだと思う。にしても、最後に見た神社は神々しかった。

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下山は来た道をガシガシ戻っていく。行きと違って下山時には何度か登山客とすれ違った。安心感からか自然とペースが上がっていく。そして無事に下山。

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髪の毛やら登山備品やらはしっかり凍っていた。地蔵山頂駅にはたくさんの観光客がいて「あ、日常に戻ってきた」と思った。ここからまたロープウェイを乗り継いで麓まで下山した。

下山してからはルームメイトと合流した。ルームメイトと同じところに住んでいるのに現地(しかも蔵王温泉)で合流するあたりが私たちらしさだと思う。笑

このあとは日帰り温泉に入り、山形駅へ戻った。そして予約しておいた落ち着いた雰囲気の郷土料理のお店にいき美味しいごはんとお酒を嗜んだ。

翌日はホテルの郷土料理バイキングを満喫した後、もう一度蔵王温泉まで向かい終日スノボを満喫した。4キロコースや8キロのロングコース、樹氷の中を滑走するコースなど、蔵王のゲレンデをとっても満喫できた。

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一日スノボを満喫したあとは、また日帰り温泉に入った。そして山形駅まで戻り、ご飯を食べてから新幹線で帰路に着いたのであった。

山に行くたびに感じたり、振り返ったり、学んだりすることがたくさんある。山はさまざまな方法でわたしを成長させてくれる。これだから登山はやめられない。わたしはまだまだ登ります。それでは、また。

 

 

わたしの読書スタイルについて

 

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わたしにとって登山は、内側に眠っている感情を呼び覚ましたり、新たな感情を生み出してくれたりする。そしてなにより、山登りを通して自分と向き合うことができる。そういった手段の一つだ。ほかにもそういった手段として"読者"がある。ということで、今日は山のはなしではなく"読者について"綴ってみようと思う。

振り返れば、小学生の頃からなんとなくいつも身近に本があった気がする。あのときは何故、本を手に取っていたのか、そのきっかけはあんまり記憶にないのだが、おばあちゃんの家に遊びに行ったとき、よく本を買ってもらってた気がする。買ってもらった記憶がある本の中で覚えているのは『窓際のトットちゃん』や『五体不満足』『ぼくは王様』あたりだ。と、まぁそんなぼんやりした思い出だが、きっと読書を通してあの頃のわたしはわたしなりに何かを感じ、そして得ていたのだと思う。

では、いまのわたしはいったい何を感じ、そして得ているのか。そのことについては以下で書いていこうと思う。ここ最近、読書する際に必ず2周続けて読むようにしている。何故、同じ物語を2度読むのかというと、視点を変えて読んでみるためだ。

1周目ではおもに、わたしは何を感じたのかといった主観的な視点で読んでみる。これは過去からいまにかけてのわたしを知ることができる手段だと思っている。「こういうことを思った」または「感じた」という感想はいわゆる価値観だ。そういった価値観というのは過去の出来事から生まれ、そして今につながっている。様々な物語を通して、いまのわたしの正直な気持ちに出会うことができる。

続いて2周目では、作者が何を記そうとしていたのか、いまの世の中ではどういうふうに受け取られるのだろうかといった、客観的な視点で読んでみる。例えば、日々変わりゆく常識を当てはめたときにどういう反応が考えられるのかといったところだ。ちなみに2周目のような視点で読むようになったのはこの一年くらいだ。仕事をするうえで、主観ではなく客観的に考えねばならないことが多々あり、自然とそういう読み方をしてみるようになったのだと思う。

人によって読者スタイルや読者という行為に対しての考え方はそれぞれだと思う。しかし、わたしはこういう視点で"本を読む"ということを通じてこれからも教養を深めていけたらと思っている。

と、まぁこんな感じでとくに深い話でもないのだけれどわたしの読み方について表現してみたくて書いた次第だ。このブログを読んでくれている人の読み方はいったい、どういうものなんだろうか。

それでは、また。

西吾妻山へスノーモンスターに会いに行ってきた件

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福島県と山形県の県境にある『西吾妻山』に行ってきた。今回の登山の目的はスノーモンスターを見ることだ。まだ、見たことのないスノーモンスター(雪を被った木々)を拝むべくわたしは登山に向かった。

まず、アクセスについては以下の通り。

行き:郡山駅🚃→猪苗代駅🚌→スキー場
帰り:グランデコホテル🚌→郡山駅

◯行きの電車f:id:Mayuko_m:20240206071311j:image

◯行きの無料シャトルバス※要事前予約

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アクセス | EN RESORT Grandeco HOTEL

◯帰りのバス f:id:Mayuko_m:20240206073210j:image

福島バス物語 - No.111 グランデコスキーバス(郡山駅前⇔グランデコ)【当日往復】

今回の山は福島県にあるグランデコスノーリゾートのゲレンデからアタックする。公共交通機関だけでゲレンデまでアクセスできるのが本当に有り難い。ちなみに、郡山駅とスキー場の往復バスプラン(有料)もあったのだが、滞在可能時間を考慮し、行きは猪苗代駅発の無料シャトルバス、帰りは有料の郡山駅行きを利用することにした。

2024年2月4日(日)7時前の電車に乗り猪苗代駅へ向かった。朝の郡山駅はそんなに人がおらず閑散としていた。5分前にはホームに電車が到着しており、ポツンと停車していた。

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運行間隔は1時間に一本らしく、車両ドアの開閉は押しボタン式。ひとつひとつが都心とは異なり、新鮮だった。車内に乗り込むと4人掛けのボックス席とその横に2名掛け席がチラホラある。とりあえず2名掛け席に腰掛けた。ここから40分くらい電車に揺られる。出発してからは駅で買っておいたホットコーヒーを飲みながらボーッと景色を眺めていた。

7時35分、猪苗代駅に到着した。無料シャトルバスの発車時間は8時10分。約40分もあるので、コンビニへ登山時の食料を買いに行くことにした。早速マップでコンビニを調べる。

…あれ、近くにコンビニがない。なんとコンビニまで駅から片道約1キロもあるではないか。てっきり、駅の周りにはコンビニがあるものだと思っていた。

そうして、わたしのバス乗車までの余裕は無事に消滅したのであった。

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なんとか出発5分前に駅まで戻ってこられた。無事に乗車できて良かった。ここからゲレンデまでは40分ほどの道のり。定刻通りに出発したバスの中でサンドイッチを食しながら車窓からの眺めを楽しんだ。

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サンドイッチ片手に景色を眺めていると、とある湖に出た。よく見てみると湖は凍っていて「寒い地域なんだなぁ」なんてぼんやり思った。そして、あっという間にスキー場に到着した。

チケットカウンターでゴンドラ往復券(1400円)を購入。装備を整えてさっそく乗車する。ここから標高1400m地点まで一気に上がる。ちなみにこのゴンドラは1秒で3m進むらしい。…恐るべし文明の力。

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ゲレンデは快晴で整備された雪と空のコントラストがとっても綺麗だった。また、朝イチだったからかゲレンデは空いていて広々としていた。

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ロープウェイで1400m地点に到着。降りたところにわりと登山客がいて一安心。

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みんなアイゼンではなく、やはりスノーシューを履いていた。わたしも数年前に買ったものの履く機会がなかったスノーシュー持ってきていたのでさっそく装着する。今日はちゃっかりスノーシューのデビュー日だ。履き心地としてはアイゼンよりも断然大きいので少し歩きづらい感じ。しかし、このスノーシューがのちに大活躍するのであった。

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準備が整ったのでYAMAPを起動させスタートする。まずは、ゲレンデ脇を歩いてゲレンデトップまで向かう。昨日はスノボーしていたので、リフトで楽々と登りまくっていた。しかし今日は歩いて登らなければならない。圧雪されたゲレンデは比較的登りやすかったものの、暑さもあり少しだけしんどかった。文明の力が恋しくなった瞬間だった。

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汗ばんできたので、ゲレンデの途中でインナーを一枚脱ぐ。登ってきたゲレンデを振り返ると綺麗な景色が広がっていた。

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30分くらい登ったところでゲレンデトップに到着。ここからは森?林?のなかを歩く。背の高い木々の間を通過していく。

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にしても晴天で気持ちがいい。登山道はしっかりとトレースが付いていたものの進んでいくにつれて雪の量が増していった。

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たまに登山客とすれ違いながら進んでいく。1時間くらい歩いたところでだいぶ景色がひらけてきた。

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少しだけ雲が出始めていたが、まだまだ天気は晴天だった。さらに歩くこと10分ほどで視界が開けた。

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なかなか圧巻だった。雪でグラデーションされた山々は美しかった。少し雲が出始めていたが、開けたところに出た瞬間はまだ持ち堪えてくれていたので素敵な景色を見ることができた。何枚か写真を撮り先へ進む。

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そしてひとつ目の山頂である西大巓に到着。山頂に着いた時にはしっかりホワイトアウト状態だった。真っ白な景色の中、山頂の標識が少しだけ顔を出していたので記念に撮った。

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先ほどの青空が嘘のように、周囲は真っ白になっていて久しぶりのホワイトアウトだった。天候が悪化し過ぎる前に次の山頂へ向かうことにした。ここからさらに40分先にあるのが本日のお目当てである西吾妻山だ。

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先へ進んでみると人がいないのか、それとも見えていないのか白一色の世界だった。ふと「孤独ってこういう感じなのかなぁ」なんて思った。そしてこの辺りから風が強く吹き始めた。風が強いからか一瞬だけ、太陽が見えた瞬間に納めた一枚は幻想的だった。

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このあとはホワイトアウト状態が強くなっていった。一応トレースの跡はあったものの、道を間違えたであろう形跡だったり、途中で途切れてしまっていたりで結局、GPSを頼りに歩くことにした。そして40分ほどで、本日二つ目の山頂である西吾妻山に到着した。

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山頂は標識など見当たらず、GPSで確認する限り、この写真の位置が山頂のようだった。この時には髪の毛も凍り始めていて、風もかなり強かったため体感温度ではマイナス20℃くらいにはなっていたと思う。

山頂には着いたものの「なんか、山頂感がないね」と近くにいたソロの方と話した。そして15分ほど歩いたところに神社があるので、ひとまずそこを目指すことにした。

歩き始めてすぐに突然、青空が現れた。

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真っ白だった世界に突如、青空が現れる。本当に一瞬の出来事だった。その時に見たスノーモンスターは、これでもかというくらい迫力があった。自然が創り出した芸術はとても美しく、それと同時に脅威を感じさせられた。

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本当に一瞬だけだった。この後、30秒も経たずしてあっという間にホワイトアウトに戻った。しかし、この一瞬があったから心を震わせることができた。来て良かったと思った。

この時にはホワイトアウトに加え、周辺を見渡してもトレース跡はどこにもなかった。GPSを頼りに新たな道を開拓しながら歩く。そして神社にたどり着いた。

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神社はしっかり雪の中に埋まっていた。着いた時には、髪の毛やまつ毛は全て凍っていた。凍てつく寒さのなかでひっそりと眠る神社がとても神聖なものに感じた。

少ししてから先ほど山頂で話したソロの方も違う方向からやってきた。お互いに顔を見合わせ「しっかり、埋まっちゃってるね」と一言。ホワイトアウトも抜けそうになかったので神社に手を合わせてから一緒に下山するとにした。

トレースは完全に消えてしまっていたため、2人でGPSを確認しながら道を開拓した。ここらへんはかなり雪が積もっていて、道の下にはたくさんの木々が埋まっている。スノーシューのおかげで沈み込まずに雪の上を歩けている。その感覚が何故か不思議だった。40分くらい一緒に歩いたところで他の登山客の姿が見えた。

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しばらくホワイトアウトで且つトレースもない道を歩いていたので、人の姿を見た時は正直ホッとした。

わたしは、日常生活から一時的に離れるために山に行く。しかし、山の中にいると不安とか恐怖を感じることがある。きっと、日常生活でしかあの安心感は得られないのだと思う。

この後は、ひとつ目の山頂である西大巓に戻り、そこからはしっかりとレースのついた道を降りた。いつの間にか一緒に歩いていたソロの方とははぐれていてまた1人で歩いた。この辺りではホワイトアウトもだいぶ抜けてきて、青空はなくなっていたものの視界は良好になっていた。

そして、安心し始めたタイミングで、自分のスノーシューを踏んづけてしまった。バランスを崩して顔面からツリーホールにダイブ。キンキンに冷えた雪に顔面からダイブしたお陰で目が覚めた。ホッとした時が危ない。ソロだからこそ集中力が人一倍必要になる。身に沁みた瞬間だった。

それからは顔面からダイブすることなく降りた。ふかふかの雪の上にわたしが通った跡が残っていた。そして無事にゲレンデまで戻ってきた。

登山者が歩くゲレンデは、全然人がいなくて、これは恒例のシリセード(尻滑り)ができると思った。ピッケルをだして、いつでもストップがかけられる状態にしてから一気にシリセードでゲレンデを降りた。お尻の冷たさと、一気に下れる爽快感で私の心はキンキンに冷えた。

そして予定通り14:00に下山したのであった。ゴンドラで降りてからは、インフォメーションセンターで温泉に入れる場所がないか聞いてみた。5分ほどのところに星野リゾートが運営しているホテルがあるとのことで、シャトルバスを手配してくれた。また、帰りのバスの始発がホテルだったようで、バス会社に電話して、乗車する場所を変更した。そうこうしているうちにバス(バン)が到着し、ゲレンデ横のホテルまで連れて行ってくれた。

エントランスをくぐると、正面が一面のガラス窓になっていた。そこから見える雪景色がとっても綺麗だった。星野リゾートの良さってこういうところなんだろうなと思った。

温泉は、内風呂と露天があり、雪を見ながら入る露天は最高だった。お風呂を出てからは自販機でビールを買って、お土産屋さんでお煎餅を買った。エントランスのガラス窓から雪景色を見ながらビールと共に本日の健闘をたたえた。

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そして一息ついたところで郡山行きのバスがきたので乗車して帰路に着いたのであった。

施設 | EN RESORT Grandeco HOTEL

今回の登山を通じて、スノーシューの偉大さに気付くことができた。アイゼンにはアイゼンの良さがあり、スノーシューにはスノーシューの良さがある。どのタイミングで使用するのかをきちんと学ぶことで、ギアの能力を最大限に引き出せるんだろうなと思った。

また、今回の超絶ホワイトアウトを通じて、そろそろココヘリを契約しようと思った。ソロで登山しているからこそ、人一倍慎重にならなければいけないし、そういう行動を起こさなければならない。

登山年月を重ねていくたびに改善点と、次なる挑戦が見つかっていく。これだから登山はやめられない。だからわたしはまだまだ登ります。

それでは、また。

『山に関連するお話を綴る』