「コロナ禍も落ち着いてきたことだし、そろそろ海外旅行に行きたいなぁ」そんなことを思っていた。以前のブログでも書いたのだが、わたしの性格上行きたいと思ったときには、行くことは決まっている。ということでこの夏、久しぶりに海外旅行に行くことにした。
では、行くことは無事に決まったとして、"どこに行くのか。"ここ最近の円安やら物価高騰やらを考えると選択肢は2つ。ずばり台湾か韓国。一緒に旅する予定のルームメイトに聞いてみたら「コスメを買いたい!」「韓国料理食べたい!」とのことだった。となれば、行き先はひとつしかない。そうして無事に韓国行きが決まったのである。
韓国行きが決まってからは、WEBで飛行機やら宿やらホテルの手配をした。続いてソウルの観光スポットを調べる。「コスメなら明洞に行って〜」「韓国料理なら東大門あたりでサムギョプサル食べて〜」…ふと、思った。
"せっかく韓国に行くのであれば、
ついでにソウルの山に登れないだろうか"
ひとまずソウルの山を調べてみる。今はGoogle先生に頼ればなんでも情報が集まる。そして最近はSNSもあなどれない。なかなか良い情報源だ。それらを駆使してわたしはソウル市内にいくつか山があることを発見した。ソウルの山を調べているなかで気が付いたのは、比較的軽めな山が多くて、且つアクセスが良いということ。となれば、もうこれは行くしかない。山がわたしを呼んでいる。(お前が山を呼んでいる)
さっそく、一緒に旅行するルームメイトに「旅行中のどこか半日だけ、山登りに行ってきていい?」と聞いてみた。すると、まさかの回答が返ってきた。
「わたしも一緒に登る。」
これには衝撃を受けた。まさか、一緒についてきてくれるなんて1ミリも思っていなかったのだから。
もしかして、遂に好山病を発症したのか⁈
そんなめでたい発想が一瞬だけ、頭の中をよぎった。しかし、その直後「初めての海外で一人になる方が、山登りより嫌!」と言われた。笑 そう、ルームメイトは海外旅行をしたことがなかったのだ。未開の地で一人になるリスクよりも段差を登る行為の方がまだマシだというわけである。まぁ、理由はともあれ、ルームメイトも無事に(?)韓国登山という初の試みに挑戦することになったのであった。
↑初めての海外へ行く飛行機にビビるルームメイト。この後、機内で爆睡かましてた。
さて、本題のソウル登山について以下書いていく。
2023年8月25日、韓国旅行3日目。待ちに待った登山当日だ。今回訪れる山は冠岳山(クァナクサン)という。アクセスについては以下の通り。
ソウル駅➡️舎堂駅➡️ソウル大入口駅➡️建設環境総合研究所(登山口:ソウル大キャンパス内)
※ちなみに、ソウル大入口駅からバスに乗る際は、キャンパスの中も走るグリーンバスがおすすめ。キャンパスが広いので大学入口が終点だと後悔します。
朝、ソウル大入口駅に着いた瞬間、スコールだった。これから登山だと言うのに…なんて思いながら、とりあえずキンパおにぎりを食べていた。しかし、スコールは少し待てば、そのあと晴れることも多いので、一旦スタバで休憩することにした。
↑雨の様子を見てるわたし。笑
案の定、少ししたら晴れ間が見えてきた。ということで、バスに乗り、そしてソウル大学へ向かった。朝の通学時だったからか、バスは次々とやってきた。そしてそのうちの一つに乗車。バスのアナウンスが韓国語だけだったので、Googleマップで位置情報を確認しながら向かった。そして無事にソウル大のキャンパス入口を通過した。しかし、このあと下車したいバス停の名前が全く聞き取れそうになかったので、乗り過ごすくらいなら…と思いやむなく下車。結果、登山口まで約30分くらいひたすらキャンパスを歩くことになった。(ソウル大…大き過ぎ。)
なんとか登山口らしき場所に到着。もうこの時には30分くらい、傾斜になってるキャンパスを歩いてきてたので身体がしっかりあったまっていた。準備運動は満タンだ。いざ入山。
前方には、わたしたちと同じタイミングで入山した歩荷のおじさんと、中年の女性。絶妙に距離を保ちつつ歩く。
登り始めて10分ほど経過。特に危険箇所はなく、穏やかな山道だった。
たまに、前を歩いている中年の女性がこちらを気にかけてくれていた。程よい距離感を保ちつつ、それでいてはぐれないように歩いてくれていたようだった。山道もそこまで傾斜もキツくない。森林浴がとても気持ちよかった。
↑このときはまだ、ルンルンで山登りするルームメイト。のちに彼女は後悔するのであった。
さらに歩くこと1時間。突如階段が出現した。なんとなく丹沢のバカ尾根の感じがする。わたしは丹沢のバカ尾根が好きなので、このしっかり整備されたバカ尾根(?)階段にワクワクしていた。
この後、しばらくこんな感じの階段が続いた。わたしは軽快なステップで一気に登っていく。そしてふと、振り返る。すると…
"ルームメイト、完全に意気消沈。"
たしかに、初めての海外旅行でコスメでもなければサムギョプサルでもなく、彼女はいま、よくわかんない階段をひたすら登ってるのである。そりゃ元気もなくなる…( ・∇・)えへへ
一方、わたしはアドレナリン出まくりでテンション上がりまくり。終いには、例の中年女性と仲良くなっていた。
そんなこんなのテンション凸凹コンビで登ること2時間。遂に景色がひらてきた。
山頂前の最後の階段。そして、ついに…
山頂到着!天気が良い!ほどよい疲労感と青空がわたしのテンションをぶち上げる。やはり山頂に着いた瞬間って気持ちが良いし、なにより達成感がある。そして平日だったからか、思ったより空いていて写真撮り放題だった!
青空が気持ちよくて大胆に休憩するわたし↓
一方、ルームメイトはこんな感じ↓※よく頑張りました
この後、例の中年女性にルームメイトとの記念写真を撮ってもらった。
最後は中年女性とも撮った。笑
さて、ここからは下山だ。帰りは別のルートを使おうと思っていたので、例の中年女性とはここでお別れだ。今回の道中、ずっと気にかけてくれて、本当に感謝しかない。やはり、山での巡り合わせって良いもんだ。
帰りは別のルートを使うことにしたので、下山中すれ違う登山客にルートを確認しながら慎重に降りた。下山ルートは、お寺や川があった。そこまで急所もなく、登り同様に基本的に穏やかだった。
そして、無事に登山道を抜けて街中に出る。
ここからさらに10分〜15分くらい歩く。お昼時だったので、OLやサラリーマンが大きいカフェラテ片手に歩いていた。(韓国の人って飲み物のサイズ大きいよね…)そんな人たちに混ざりながら、私たちは駅に向かった。そして無事、政府果川庁舎駅に到着。これで本日の登山は終了だ。その後、駅のコンビニでジュースを買い、健闘を讃えた。
そして、ひと息ついたところで、ルームメイトがボソッとつぶやく。
「わたしは、本日をもって登山引退します。」
…ルームメイトはまだ気付いていない。わたしとルームシェアしている限り、登山する運命は避けられないということを✌︎('ω'✌︎ )イエイ
ともあれ、今回の登山は頑張ったと思う。きっと、初めての海外で不安もたくさんあった中、慣れない登山にも付き合ってくれて、感謝しかない。そんな感謝も込めて、また山に誘おうと思う。
このあとは日帰り銭湯に行って疲れを癒した。そして最後はビールと韓国料理で締め括ったのであった。
↑お土産をたくさん詰めて、ザックがパンパンになるルームメイト。笑
それでは、また。