『日常を綴る』

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巡礼22日目 【Ponferrada-Trabadelo】

では、巡礼22日目について綴ります。

昨夜は韓国の彼のイビキで悩まされる前に…先に就寝。笑 なので彼をパンチすることはなかったものの…ものすごく暑くて、夜中に汗だくになって一度目が覚めてしまった。その後は寝袋の上で体を冷ましながら5時半頃まで寝た。

そして目覚ましが鳴る数分前に起床。身体のサイクルができてきたのか目覚ましの少し前に自然と目が覚める。

その後は、いつも通りの朝のルーティンを始める。荷物を共有スペースに運び、コンタクトを入れて洗顔をする。その後に歯磨きをして、パッキングが済んだらバナナをひとつ食べる。今日の宿は大きかったため、顔見知りの人たちが各々準備をしていて「なんだか合宿所みたいだなぁ」なんて思いながらバナナを食べた。

そういえば、今日の宿は6時に開門されるということで朝、韓国のおばあちゃんに会った。普段は4時頃から歩いているようなので「この時間からで大丈夫かな…」と少し心配になった。でも、行けるところまで歩くのだろうし、昨日スマホを使いこなしているのを見かけたので、多分大丈夫なんだろうと思う。笑

そして6時になったので宿を出発。 オスピタレオに「ブエンカミーノ!」とお見送りをしてもらい歩き出した。

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宿を出ると、ちょうど韓国のおばあちゃんも歩き出したようで、なんだか道がわからないらしい。(大きな町は巡礼路を見失いやすいので)ということで、一度アプリを使って巡礼路をお伝えした。

その後、歩いているとなんだかおばあちゃんが一生懸命わたしについてこようとしていた。やはり道が心配なのだろう。焦って転んでしまっても危ないので、さりげなく歩くペースを落とし、迷子にならないところまでは一緒に行動することにした。そして大きな公園に出たところでおばあちゃんに再度アプリを使って巡礼路をお伝えした。「ありがとう、ありがとう」と言ってすごく喜んでくれた。

その後は近くに他の巡礼者たちもいたので「ブエンカミーノ!」とお伝えしてから自分のペースで歩き出した。

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比較的大きな町だったので街灯などがあり、ヘッドライトは使わなかった。そして町を抜けてからもコンクリートの舗装された巡礼路を歩いた。

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近くに山々が見えていてとっても気持ちがいい巡礼路だった。

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そして歩き始めて1時間ほどで 一つ目の町、Columbrianos(4.9km)に到着した。

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とくに休憩する予定もなかったのでこの町はそのまま通過することにした。

にしてもなんだかゴールが近くなってきたからなのか巡礼路の案内が豪華になってきている気がする。笑 この町付近には定期的にこの看板(?)のような案内が設置されていた。

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そして町を抜けてからはコンクリートで舗装された直線の道を歩いた。

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特に何があるわけでもないのだが、なんとなく日本の田舎道のような感じがして安心感があった。

今日も若手モホンがキロ数を示してくれている。

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そして先ほどの町を抜けてから30分ほどで二つ目の町、Fuentesnuevas(2.4km)に到着した。

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町の中に入っていくと、朝食休憩中の巡礼者でごった返しているカフェがあったものの、なんとなく静かに朝食を食べたい気分だったのでこの町はスルーすることにした。

そしてあっという間に町を抜ける。先ほどと同じようなコンクリートの直線を歩く。すると、ちょうど朝日の時間がきた。

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今日は雲がかかっていて、なんだか光が四方八方に飛んでいて綺麗だった。「今日も良い一日になりそうだなぁ」なんて思いながらパシャリ。

そして三つ目の町、Camponaraya(2.4km)に到着した。

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この町で朝食休憩を取ろうと思っていたので、さっそく開いているカフェを探す。そして町の中へ入っていくと良い感じに静かなカフェを発見。すると、近くの道端に韓国グループメンツが座っていた。わたしに気付いたようで「お、マユコ〜!」と手を振ってくれた。わたしも手を振り返し、その手前にあったカフェに入る。

そしてテラス席にザックをおき店内に入る。今日のメニューは…久しぶりにカフェ・コン・レ・チェとナポリターナにしてみた。

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なんだか今日は胃のムカムカ感もなく、そしてお腹が空いていたので久しぶりのメニューを注文してみた。久しぶりに食べるナポリターナはパンがフワフワでほのかに温かくてチョコレートの程よい甘さがとっても美味しかった。

と、まぁそんな感じで朝食を楽しんでいると韓国グループもカフェに入ってきた。韓国のお父さん的な人が翻訳機を使ってわたしに話しかけてきた。どうやら今朝、宿をでてから韓国のおばあちゃんに電話しても出なかったらしく心配していたらしい。しかしその後に連絡がきて、わたしと町を抜けるまで一緒に歩いたと報告を受けたとのことだった。なんだかあのおばあちゃんは、色んな人に見守られながら、そして色んな人に勇気やエネルギーを与えながら歩いているんだなと思った瞬間だった。

そして少ししてからおばあちゃんもカフェに到着したので挨拶をしてから、わたしは、またひと足先に歩き出した。

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カフェを抜けたあともしばらく住宅街?のような道を歩いた。そして橋を渡ったり、

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オリンピックのモニュメント(?)を撮影しながら歩いた。

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そういえば歩いている時に電線に靴がぶら下がっていた。笑

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何がどうなってそうなったのかは謎だが、前回のカミーノでも電線にぶら下がった靴は見かけているので、一部の巡礼者の中では流行っているのだろうか。

と、まぁそんなことを考えながらたまに神々しい空を眺め、歩き続けた。

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その後は久しぶりの葡萄畑とその先に見える山々を眺めながら歩いた。

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そして歩いていると若手モホンが現れたのだが、その下に記載された数字が、ついに200kmを切っていた。

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なんだが、ここからは定期的に数字のカウントダウンが始まるんだなと思いつつパシャリ。

そして 四つ目の町、Cacabelos(5.7km)に到着。

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町の中心部に入っていくと、なんだか可愛らしい巡礼者像があったので記念にパシャリ。
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そういえば、この町は前回のカミーノの時に滞在した町だった。「前回泊まった宿はどこかな〜」と探しながら歩いていると町の外れに発見。

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ここは教会に隣接している宿で、一部屋につきシングルベットが二つしかないツインルームの宿。前回は相部屋の人がいなかったので、一人部屋を満喫させてもらった記憶がある。そして各部屋に窓がなくて、夜中に暑くて目が覚めて外でクールダウンした時に見た星空が綺麗だったことを思い出した。なんだかこうして、ふと前回のカミーノを思い出す瞬間があるから歩いていて面白い。笑

そしてそのあとはしばらく車道脇の道を歩き、 五つ目の町、Pieros(2.1km)に到着した。ちなみにこの町は中には入らずにそのままスルーした。

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そのあとは、少しアップダウンのある道を歩いたり、

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たまにワンコに遭遇したりした。

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にしても今日も山間の巡礼路で、とても楽しい。少しアップダウンがある感じもまた、わたしにとっては良い気分転換だった。

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とまぁ、そんな感じで景色と道そのものを楽しんでいると六つ目の町、Valtuille de amiba(1.9km)に到着した。

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今日は不思議と身体が元気だった。朝食休憩をしてから既に10kmほど歩き続けているが、そのまま次の町まで歩くことにした。

町を抜けると、また葡萄畑の少しアップダウンのある巡礼路だった。

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少し日差しが強くなってきていて、額から汗が流れるのを感じながらも、緑生い茂る風景を楽しみながら歩いた。

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そして先ほどの町から1時間ほど歩いたところで、七つ目の町、Villafranca del bierzo(4.8km)に到着した。

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当初の行程ではこの町に滞在する予定だった。しかし身体がわりと元気なことと、今日は小さな町でゆっくりと過ごしたいという気持ちがあったのでさらに10kmほど進むことにした。

ということで、一旦次の町に向けて歩き出す前に、靴下交換も兼ねて休憩を取ることにした。

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やはりたくさん歩いた後に飲むコーラはうまい。前回のカミーノでは問答無用にコーラをずっと欲していたのだが、今回はたくさん歩いた後とか汗をかいた後にコーラが飲みたくなる。コーラ好きは6年前と変わらないものの飲みたくなるタイミングは少し変わったらしい。笑

そして少し小腹が空いていたので、カフェの人にトルティーヤがあるか聞いてみたものの、特に置いていないということだったので、先日購入した高級カッパえびせんの残りを食べることにした。そして15分ほど休憩をしてまた歩き出す。

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比較的大きな町だから、カフェやバルがたくさんあって賑わっていた。観光客に紛れながら町の中の巡礼路を歩いていく。そして川沿いにある橋を渡る。

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そういえば町を抜けるタイミングで、道路標識にサンティアゴまで200kmと記載されていた。「ついに車の標識にも記載されるところまで来たのか!」となんだか感動したので一枚パシャリしておいた。

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その後は山道の車道脇をひたすら歩き続けた。

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日陰はわりと涼しくていいのだが、日向になるとコンクリートの地面からの照り返しもあってかなり暑かった。

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そんな中でも小腹が空いていたので、とりあえず持参していたバナナを食べながら気長に歩いた。(食欲が復活してる!)

そしてたまに、突如現れる若手モホンに方向と残存距離を教えてもらう。

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そんなこんなで1時間ほど歩いたところで八つ目の町、Pereje(5.1km)に到着した。

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そしてこの町では休憩せずにスルーすることにした。

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歩いている途中でワンコ連れの巡礼者を見かけた。ノーリードでずっとご主人の近くを歩いているワンコをみて「我が家のワンコだったら…ノーリードにしたら野生に戻るか、不動柴になるんだろうなぁ」なんて思いながら少し笑った。

そして町を抜けてからもまた、山道の車道脇歩いていく。

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今日はずっとコンクリートの上を歩いているので少しだけ足首が痛い。宿に着いたらしっかりとストレッチしなくちゃなぁなんて思いながら滞在予定の町まで気長に歩き続けた。

そして、歩くこと50分ほどで本日滞在予定の九つ目の町、Pradela(4.5km)に到着した。

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町に着いてからはお目当ての宿まで一気に歩いていく。今日泊まりたいと思っている宿はベットの数が10個しかないので空いていることを祈った。

そして、宿に到着。既に到着している4人組がいてちょうどチェックインを終えたところのようだった。オスピタレオが「少し待っててね」といってフルーツの香りがする冷たい水を出してくれた。その良い香りのするお水を頂きながら待つ。そして、数分後戻ってきてチェックインをしてもらった。今日の宿はご飯とベットが込みらしく、一応ベットだけはないのか聞いてみると「せっかくだからみんなで食べたいんだ」と。

例の食あたり事件からあまり宿でご飯を食べなくなったのだが「こういう機会に関しては頂くことにするか」ということでご飯付きにしてもらった。(今回はベットバグではなく、食事がトラウマになってる笑)

そしてチェックインをしている最中に、オスピタレオが入り口の棚に飾られている折り紙を指差して「日本人が来ると作ってくれるんだよ!」と教えてくれた。なので「紙があればわたしも作れるよ!」といったらちゃんと折り紙を持ってきた。笑 なので、受付をしてもらっている間に、わたしは鶴を折った。するとオスピタレオが「もうできたの!?」と驚き、その後に喜んで飾ってくれた。

そしてチェックインと折り紙が無事に終わったので、ベットに案内してもらう。すると…

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シングルベット&半個室!!今日ここまで歩いてきて良かったと心から感じた瞬間だった。笑

そして、いつもならばシャワーを浴びるのだが、今日は先客がいたので先に洗濯をした。洗濯を終えるとちょうどシャワーが空いたので一日の汗をしっかりと流した。

その後はお腹が空いていたので近くにあったレストランに行き鶏肉のステーキとコーラを注文。

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コーラは言わずもがな最高にうまかった。そして鶏肉は、シンプルに塩胡椒の効いた胸肉だった。一口食べた瞬間に「そうそう、こういうシンプルな肉が食べたかったんだよ!」と言い、その後は豪快に齧り付いて食べた。そしてお腹が空いていたのもあり10分もしないで食べ終えてしまった。笑 その後は、しっかりとお会計を払ってから(一度会計を忘れて無銭飲食しかけたので)宿に戻った。

そこからは夕食の時間までブログを書いたり、行程表を確認したりストレッチをしてゆっくりと過ごした。明日はまた山登りが待っていて、山頂にある前回泊まった宿を目指す予定なのでしっかりと備えようと思う。また、今日の夜ご飯については明日のブログに綴ります。

そういえば、おそらく後1週間でサンティアゴに到着する予定だ。最後の最後まで気を抜かずに、自分のペースで楽しんでいこうと思う。(まぁ、その後もまたしばらく歩くのだが…笑)

それでは、ブエンカミーノ!

『山に関連するお話を綴る』