巡礼27日目 【Melide-O pedrouzo】

では、巡礼27日目について綴ります。

昨夜はとても涼しくて寝心地のいい気温だった。しかし100人超えの宿なので誰かが物音を立てたりすると、その気配か何かで目が覚める。2時頃に一度目が覚めたけれど、そのあとは目覚ましが鳴るまでぐっすりだった。

そして普段より30分早い目覚ましのアラームに起こされ起床。いつも通りに荷物を共有部に移動させ、準備を始める。ひと通りの準備を終えたので、昨日買っておいたヨーグルトを食べた。ちなみに、バナナも朝に食べようと思って買っておいたのだが、今日はそこまでお腹が空いていなかったので行動食にすることにした。

そして5時半頃に宿を出発した。

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とくに雨などは降っておらず、満点の星空だった。ただ、空気がとても冷えていて多分10℃ちょっとくらいしかなかったと思う。ともあれ歩いていれば勝手にあったまるのでとりあえず歩き出すことにした。

泊まっていた宿は町の端っこだったからか案外すぐに町を抜けた。そこからは放牧場のようなところの脇にある砂利道を歩いた。定期的に街灯が付いていて「都会だなぁ(スペインの中では)」と思いながら歩いた。そしてたまに森の中のようなところを歩いたのだが、不思議と怖くなかった。前回のカミーノの時は夜明け前が怖くて仕方なかったけれど、やはり普段から山に行くようになって、耐性がついたのだろうかなんて思った。

そして1時間ちょっと歩いたところで一つ目の町、Boente(5.6km)に到着した。

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普段より30分ほど早く宿を出たので、今日はまだあたりが暗かった。とくに休憩する予定もないので通過する。

そしてまた同じような道をしばらく歩いた。30分ほどで 二つ目の町、Fraga Aita(2.3km)に到着した。

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やはり朝一はあまり巡礼者がいない。100km手前の町から始めたであろう人たちはどうやら完全に明るくなってから歩いているらしい。

二つ目の町を越えたあたりでだいぶ明るくなってきた。

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家畜用の牧草(?)のなんとも言えない独特な臭いを感じながら黙々と歩いていく。そして道路にかけられた大きめの橋を渡る。

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すると、三つ目の町、Ribadiso da baixo(3.1km)が見えてきた。しかも町が少し谷になっているのか、町全体に朝靄がかかっていてとても幻想的だった。

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ここ最近は日の出を見られていなかったので「今日は良い日の出に出会えそうだなぁ」なんて思いつつ朝靄の中に突入して行った。

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朝靄の中は幻想的で綺麗だったものの結構ひんやりとした。指先がかじかんでいくのを感じる。なので、せめてもと思い、着ていたアンダーアーマーの袖を伸ばして暖をとった。

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そして町の中を歩いている時にアルベルゲにまだ巡礼者がいて、ふいに目が合ったので、手を振ったりしながら歩いた。(にしてもまだ歩いていないんかい笑)

そして、町を抜ける時にちょうど少し登り道になった。朝靄がとっても良い感じで、しかも朝日が出そうだった。

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ということで、ちょいちょい振り返りながら今か今かと朝日が顔を出すのを待っていると…ついに。

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朝日が顔を出し始めた。

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しかも朝靄のおかげでここ最近見た中で一番綺麗だった。日中暑いのは嫌だけども、やはりこうして朝日を拝めるとなんだが気持ちがピシッとする気がする。「よし、今日もがんばるぞ」と心の中で気合いを入れ直した。

そして、朝日を拝んでから20分ほどで 四つ目の町、Aruza(3.1km)に到着した。

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この頃には朝日はしっかりと昇り切ったあとで、晴天になっていた。いつものように自分の影を見ながら「脚長いなぁ」なんてぼんやり思いながら歩いていく。

そしてだいぶお腹が空いてきた。今日はもし、この町にパン屋さんがあったら朝食休憩をしようと謎のルールを決め町の中を歩いた。

しかし、こっちの方は意外とパン屋さんがなくて、気が付いたら町を抜けてしまっていた。笑 とは言え、お腹が空いていたのでとりあえず持っていたミニフランスパンを齧りながら歩くことにした。

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1日経ったフランスパンは硬くなっていて、顎が外れそうだし、なにより口の中の水分がすごい勢いでなくなっていくなと思いつつ、無理矢理齧りお腹を満たした。(にしても今思えば、なんだか荒技だよなぁ笑)

そしてそんな感じで、荒技でお腹を満たしつつ、他の巡礼者たちの間をすり抜けながら歩いて行く。そして五つ目の町、Pregontono(2.1km)に到着した。

なんだかここの町の入り口に良い感じのカフェを見つけた。そして引き寄せられるようにカフェに入り、気が付いたらテラス席にザックを置き朝ごはんを買ってた。

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今日はカフェ・コン・レ・チェとナポリターナにした。(カフェオレの量が多くて運ぶ時に少しだけこぼしてしまった笑)前回のカミーノではトルティーヤ(オムレツ)がわたしの朝の定番だったが、食あたりを起こしてからなんとなく卵料理を食べなくなった。無意識に卵もトラウマになっているのだろうか…笑

と、まぁそんなことを考えながら外側はサクサクで中にはチョコレートがしっかりと詰まったナポリターナを美味しくいただいた。

そして、カメラを取り出してから再び歩きだす。

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にしても、今日も安定に高尾山になってきた。

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少し前までは歩けど、歩けどエンドレスな麦畑で大変だったけれど、今はそれが人に変わったって感じだ。と、まぁそんな感じでオーバーツーリズムな高尾山(巡礼路)を歩き続けていたらいつの間にか六つ目の町、As quintas(2.8km)を通過していた。

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なんだか、巡礼者がたくさんいるから迷子になることはないのだが、町の間隔も狭いし、なにより定期的にカフェなどの休憩できるところがあるのでどこがどこかだかわからなくなってきた。

なので、たまに位置情報を確認したりしながら歩いた。

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そして町の名前と行程表を見比べて、自分がどこにいるのかを確認しながら歩く。

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そして、そうこうしているとまた次のカフェが出てくる。ここまでカフェが定期的にあると「これは町に入ったの?!それともただカフェがあるだけ?!」となる。

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なんだか、その繰り返しをしていたら地味に疲れてきた。おそらく集中力が切れてきたのだと思う。

そして、集中力が切れると何が起こるかというと、肩が痛くなってくる。足腰はこれまでの700kmの巡礼によって無敵化しているのだが、肩だけはどうしてもザックの重みで肩こりや背中の張りを感じてしまう。

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ということで、ザックのベルト位置を調整したり、片側だけで担いだりしながら歩いていく。

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そして黙々と歩き続け、七つ目の町、A calzada(0.8km)、八つ目の町、A calle de ferreiros(1.8km)、九つ目の町、Boavista(1.6km)、十箇所目の町、Salceda(2.2km)、十一箇所目の町、A brea(2.0km)を一気に通過した。

ここら辺でいよいよ肩の限界が来たので一旦カフェで休憩することにした。(靴下交換も兼ねて)やはりたくさん歩いた後に飲むコーラは最高にうまい。

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にしても、お客さんが入れ替わり立ち替わりに入ってくるので店員さんもすごく忙しそう。なんだがその光景を見ていてふと、「巡礼の終盤では日常生活(人混みにまみれるとか、忙しいとか)に戻るためのリハビリ期間に入ったような感じだよな笑」とか思いひとりで笑った。

そして、15分ほど休憩したところでまた歩き出した。

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そういえばこれは余談なのだが、7月12日に前の会社の最終出社を迎え、8月14日までは有休消化期間だった。そして今日、8月15日からは晴れて(?)一時的に完全無職になった。笑 なんだか縛られるものがない中で、最後のラストスパートを歩いている感じが「自分らしくて面白いよなぁ」なんて思いながら、しばらくはゆっくりと歩いた。ちなみに、何故ゆっくり歩いているのかというと、休憩終わりは身体が少し固まってしまうからだ。いつものペースで歩こうものなら多分、筋肉や健がプッチーンとなる。笑 なので、はじめはゆっくり歩き始めて少しずつ少しずつ身体を慣らしながらペースを戻していくようにしている。

と、まぁそんな余談は置いておき、休憩をしてリフレッシュもできたのでその後も黙々と歩いた。

そして気がつけば、モホンに刻まれている数字が28kmになっていた。

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なんたが、歩こうと思えば今日中にサンティアゴに行けちゃうんだよなぁと思うととっても不思議な感覚だった。

そして、そんなことを考えながら歩いていたら、日本人の彼が後ろからすごいスピードでわたしを追い抜いていった。そういえば昨日の夜、一緒にプルポのお店をハシゴをした時に趣味の話になり、彼が趣味で散歩をするという話を聞いていたので「普段の散歩もあのペースで歩いているのだろうか…」なんてぼんやりと思った後に、いつかにハンギョちゃんに言われた『マユコってたくさん歩くから、もう散歩ヤクザだよ!』というパワーワードを思い出し彼の背中を見ながら「ありゃ、散歩ヤクザだな」とボソリと呟いた。

そんな新たな猛スピード散歩ヤクザを見届けた後、すぐに十二箇所目の町、Santa irene(2.6km)に到着した。そしておしゃれなカフェがあるなぁと思ってテラス席を見ながら歩いていたら「猛スピード散歩ヤクザ」が靴下交換をしながら休憩していた。笑

そこからも依然、高尾山状態が続いたものの段々と滞在予定の町に近づいていき、自然と足が早まった。

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そして、気がつけば十三箇所目の町、A rua(1.8km)を通過して滞在予定の町の手前にある森のような道を歩いた。

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この道は記憶のある巡礼路でとても懐かしかった。なぜ覚えているのかというと、前回のカミーノの時にここら辺であった所持金なし&携帯なし(パクられたらしい)の韓国人のジンという男の子と歩いたからだ。彼は、ヨーロッパをヒッチハイクで旅していた時に100km手前から歩けば巡礼証明書がもらえることを知り、歩いていた。しかも靴を持っていなくて、ビーサンだったのでゴツゴツしたゾーンを歩くたびに悲鳴をあげながら歩いていたのですごく印象に残っている。確かに、ここの道は普通に靴でも少し痛いくらいなので、そこをビーサン(しかも使い古して薄くなったやつ)で歩いていた彼はマジですごいと思う。笑

と、まぁそんな感じで懐かしい思い出に浸りながら歩いていたら本日滞在予定の十四箇所目の町、O pedrouzo(1.6km)に到着した。

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そしてちょうど日本人の彼もわたしに追いつき一緒に宿に向かった。宿は13時オープンなので、ちょうど空いた頃だった。そして宿に着くと…

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めちゃくちゃ並んでいた。今日の宿は126人収容の大きめの宿なのだが、オープンの時点でこの人数が並んでいるとは思っていなかったので驚いた。しかもこの宿に限らずなのだが、どんなに大きなアルベルゲでもチェックインカウンターが一つしかないので時間がかかる。しかし、宿があるだけでも有難い。なので気長に待つ。

特にすることもなかったのでカミーノを終えてからの旅程を立てることにした。ハンギョちゃんが30日の早朝にパリに到着するので、それまでの期間の旅程を立てた。そして逆算してバス、鉄道、宿を全て予約した。笑

ちなみに予約済みの旅程プランは以下の通り。

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と、まぁこんな感じで無事に(?)旅程も立てられたので気長に並んだ甲斐があった。(ちなみに受付をしてもらうまで2時間かかった笑)

そして本日のベットを確保。

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洗濯を干す場所が少なかったので、シャワーの前に先に洗濯をした。そしてシャワーを浴びてからスーパーに行こうとしたら…

祝日で今日はお休みだった。(チェーンのスーパーも休みになる)ということで、近くのバルでコーラを買い、持参していたお菓子を食べてお昼ご飯(?)はやり過ごした。

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そのあとは、18時過ぎに近くのレストランに行ってスパゲティを食べた。

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なんだが、すごくシンプルでおいしかった。笑 そしてデザートに近くのアイス屋さんでアイスを食べた。

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そういえば、これは余談なのだが、とりあえず近くにあったレストランに入り「スパゲッティ食べたいんだけど」と伝えた。すると、女性の店員さんが「ディナーの提供は20時からだから今食べたいなら右隣のお店に行けば食べられるよ(同じメニュー提供している)」と教えてくれた。

なので右隣のお店に行き、そこの女性の店員さんに「ご飯食べられる?」と聞くと「今食べたいなら左隣のお店に行って」と言われた。いったい、どっちなんだろうか…と思いつつ、とりあえず先ほどのお店に戻り、女性の店員さんに経緯を説明したら、いきなり「一緒にきて!」と言われ、右隣のお店に一緒に行ったら…店員さん同士で口喧嘩をし始めた。そして、終いにはその店の厨房の中にまで入って行ってしまい、取り残されたわたしは…中房の中からなにやら言い合いをしているのを終始立って聞いていた。そして少しすると、右隣の方の店員さんがわたしの方にやってきて、何食わぬ顔で普通に席に案内してくれた。(いや、気まずすぎるっ!笑)

と、まぁそんなこんなでなんとも気まずーい感じで、ササッとあのスパゲッティを食べたのであった。笑

しかし、そんな一悶着がありつつもお腹は無事に満たされたのでそのあとは宿に戻り、洗濯物を取り込んだり、ブログを書いたり、有効期限が迫っている海外のSIMカードを新しいものに切り替えたりしてして過ごした。

そういえば、今日の宿の下駄箱が圧巻だったので一枚パシャリ。

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すごく迫力があるのだが、真ん中の段より上は高過ぎてわたしには届かなかったのと、ここの前を通る時は…臭いもだいぶパンチがありました。笑

あと、今日の宿は無事に満室になっていた!

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ということで、なんだか今日も色々あって濃い一日だった。

そして!ついに明日はサンティアゴに辿り着く。依然として実感もなければ特にワクワクした感じもない。でも、辿り着く。やっと。明日は到着して大聖堂を前にした時、証明書をもらった時、何を感じるのだろうか。と、まぁそのことについては明日のブログで綴ろうと思う。

今日はしっかりと寝て明日のひとまずの(?笑)ゴールに備えるぞ!

それでは、ブエンカミーノ!