『日常を綴る』

わたしの日常へようこそ!笑

巡礼26日目 【Hospital de la cruz-Melide】

では、巡礼26日目について綴ります。

昨夜は少し肌寒いくらいでいつもより、厚着をして寝た。夜中に一瞬だけ目が覚めたものの朝までぐっすり寝ることができた。そして朝は自分の目覚ましよりも少し前に誰かの優雅な音楽が鳴っていて心地よく目が覚めた。笑

ということで、いつも通りに共有部に荷物を移動させ、準備を始める。台湾人のおじちゃん3人組は既に朝食を食べているところだったので挨拶をしつつわたしもバナナを齧る。

そして、6時前に宿を出発。

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ここのアルベルゲは町の中にあるというよりは、道路沿いにある宿だったので、外には街灯などはなく真っ暗闇だった。なのでヘッドライトを使って歩き始める。そして50mほど進んだところで巡礼路を示すマークがないことに気が付き、一旦携帯で巡礼路を見てみると、なんと逆方向に向かって歩いていた。危うくバックトゥーカミーノするところだった。笑 といことで慌てて戻り、正しい巡礼路の方面に向かって歩き出した。

そして20分ほどで 一つ目の町、Ventas de naron(1.5km)に到着した。

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特に休憩予定もないので通過した。

そういえば、前回のカミーノの時も同じ宿に泊まったのだが、前回は宿を出るとすごく霧が濃くて怖かった。なので夕食を一緒に食べた人と、夜明け前まで一緒に行動したなあなんて思い出していた。

そんなことを思い出しながら歩いていると…次第に霧がで始めた。笑 ここら辺の地域は朝晩とても肌寒いのでそもそも霧が出やすい地域なんだなと冷静に思った。前回は夜明け前も、霧も怖くて仕方なかったのに今回は不思議と怖さを感じない。きっとあの時よりも心の落ち着かせ方を学んだのだろう。

と、まぁそんなことを考えながら歩いていると二つ目の町、Ligonde(3.2km)に到着した。

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ここ最近は一気に巡礼者が増えたので、夜明け前にも遭遇するようになったのだが、主要ルートから少しずらした町に滞在したからか今日はまだ他の巡礼者に遭遇しなかった。

久しぶりに誰にも会わずに一人で黙々と歩く時間はなんだか懐かしくて、少し居心地が良かった。(しかも涼しかった)

と、まぁそんな感じで一人の時間を満喫しながら歩き三つ目の町、Airexe(0.9km)に到着した。

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ここら辺でだいぶ明るくなってきた。ヘッドライトを使わなくてもギリギリ歩けるくらいにはなっていたので手首にくくりつけて歩き出す。(薄暗いところではう◯こを踏まないようにライトを付けるため)

そのあとは車道脇を歩いたり、たまに車道を横断したりしながら歩き続けた。

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そして 四つ目の町、Portos(2.1km)に到着。

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今日も依然として天気は曇り。「そういえば、ここ最近は日の出を見ていないなぁ」なんて思うのだが、そのお陰で歩きやすい日が続いている。ここら辺の地域はレオン州の乾燥した麦畑が続くメセタに比べて、降水確率が高いのだろう。きっと今、あのゾーンを歩いている人たちは真っ赤に染まる朝日を見ているのかななんて思いつつ歩いた。

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そして五つ目の町、Lestedo(0.6km)に到着した。

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にしてもここ最近何度も思うのは、Sarriaを越えてから町と町の間隔が本当に狭い。なんだか、ブログを書くために町の写真を撮っているのだが、撮りながら「え、待って。ここどこ?!」といつもなる。笑

なので、最近は町の写真を取ってから位置情報も合わせてスクリーンショットするようにしている。実はそうやって少しだけ工夫しながら記録を残しているのだ。笑

と、まぁそんな余談は置いておき、六つ目の町、Os valos(0.8km)に到着。

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ここら辺の町に入ったところで、チラホラ巡礼者に遭遇するようになった。にしても、みんなとっても身軽だ。というか、手ぶらで歩いている人もいる。笑 なんだか「散歩するように巡礼する」というスタイルが今は定着しつつあるのかな?なんて思いながら、挨拶をして追い抜いていく。そして町を抜けて、道路脇の砂利道を歩く。

そういえば、最近は町に入る直前は少しだけ登り坂が続き、町を抜けると次は降り坂になるというパターンが多い。なんだか登ったり降ったりでプラマイゼロな感じもするが、もう700kmも歩いていると平坦な道よりもそういうアップダウンがある方が楽しさを感じてくる。

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と、まぁそんな感じで、巡礼路に自分なりの小さな楽しさを見つけながら歩いていく。

そして、 七つ目の町、A brea(1.3km)に到着した。

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ここら辺でだいぶお腹が空いてきた。ということで、次の町についたら朝食休憩を取ろうと思い心のエンジンをふかしながら歩いていく。

次の町までは森のようなところを歩いた。涼しくて、鳥のさえずりが響いていて、たまにこれでもかというくらいの馬(?)のう◯こが落ちていて楽しいコースだった。そして巡礼者に挨拶をしながらどんどん先に進んでいく。(最近はまた歩くスピードがわりと上がった)

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そして町に入る直前で謎の平たい石が突き刺さった公園(?)のようなところを通過した。ふいに「あの石って思いっきり蹴ったら倒れるのだろうか」なんて考えながら、倒れそうな石を探しながら歩いた。(もちろん蹴ってない)

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そして先ほどの町から歩くこと40分ほどで 八つ目の町、Palas de rei(2.9km)が見えてきた。

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そして町の中心部に入っていくと、結構栄えている町だった。いくつかカフェがオープンしていた。巡礼者がわりと休憩しているカフェがあったのでそこのテラス席に荷物を起き店内に入る。そして、いつものメニューを注文。

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もう、このブログを読んでいる人からしてみたら「あ、いつものアレね笑」というお決まりのメニューであるトーストとカフェ・コン・レ・チェ。でも今日はジャムが桃ではなくていちごなので、実はいつもとはほんの少しだけ違う。笑

にしても「このトースト一枚に対してマーガリンとジャムが2個ずつ付いてくるって多くない?」なんて思いつつ使わない分はしっかりと返却した。そしてテラス席に行くと知らないおじさん巡礼者がわたしの席に座っていた。今日は思い切っておじさんの目の前に行き、荷物を指差して細やかな圧力をかけた後に、移動してもらった。笑

と、まぁそんな感じで20分ほど休憩して、お腹が満たされてことで元気が復活した。ということでまた歩きだす。今日はここから約14km先の町まで行く。おそらく3時間位だ。

カフェを出る時に台湾の3人組のおじちゃんがちょうどやってきて「おおー!」となった。なんだか彼らは私のことをしっかりと認識してくれたらしい。(横浜出身のカミーノ二回目で歩くのが速いやつと認識されている)

そして町を抜けて車道脇を歩いた後に林のような巡礼路に入った。すると微動だにしない馬達がいた。なんだかカミーノにきて馬を見ると「これ、本当に生きてるのかな?」と毎回思う。笑(しっかり生きてます)

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と、まぁそんな感じでちょいちょい馬を見かけつつ歩いていく。にしても…

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『巡礼者多くない!?笑』

なんだかわたしの中では、もう100km手前からは高尾山だと思って歩いている。と、まぁそんな感じで高尾山(巡礼路)を歩いて行く。

たまに森のような道があったりしてとっても気持ちがいいのだが、本当に人が多い。

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いつの間にか馬や牛、羊、ヤギよりも圧倒的に巡礼者が増えていて、そんな巡礼者の間をすり抜けながら歩いていく。そして 九つ目の町、San xulian do camino(3.4km)を通過。
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ここら辺からは町と町の間にも、カフェやお土産屋さんがあったり、露店が出ていたりして『巡礼事業(勝手にそう呼んでる)』が本当に盛んなんだなと思う。

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十箇所目の町、Ponte campana(1.0km)を通過。

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ここら辺は本当に『町に着いては、ちょっとした森を歩く』ということを繰り返す。そしてその道中には、たくさんの巡礼者。なんだか久々にこんなに人に遭遇していてもはや人酔いしそう…笑

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と、まぁそんな感じで若干人酔いしながらも十一箇所目の町、Casanova(1.2km)に到着。

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なんだかここら辺にきて『歩き疲れ』とは違うタイプの疲れを感じ始めた。多分、久しぶりに都心の人混みのような環境を感じたからだと思う。

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そんな感じで、謎に人疲れを起こしながら歩いていたのだが「え、わたし来月からちゃんと働けるのか?!笑」なんて思って一人でふいに笑った。
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本当にここは高尾山だと思う。
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そして十二箇所目の町、O coto(2.8km)に到着した。
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そういえば、今日はずっと韓国のカップルにまた会えないかな、なんて思いながら歩いていたのだが、遭遇することはできなかった。

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そしてここで一旦、ベンチに腰掛けた。

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次から次へと現れる巡礼者を見ながらチョコレートを齧り、少しだけ休憩した。そして巡礼者を観察していると、本当に色んな人がいてなんだか見ていて面白く感じてきた。さっきまでは謎の人疲れを発症し、人酔いしていたけれど、少し休憩して落ち着いてから眺めていると次は面白く感じることができた。

きっと、自分のその時の疲労や精神状態であったり、物事をどの角度から見るかによって感じ方がガラッと変わるものなんだなと改めて思った。

そして少し休憩をしてから近くの教会に立ち寄り、巡礼スタンプをもらってからまた歩き出した。

そこからは少しペースを落としてゆっくりと歩いた。すると、風が吹いた時に木々の葉が擦れる音が聞こえてきて、とても心地よかった。

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また、キャッキャしながら楽しそうに歩いている巡礼者の声が聞こえてきて、なんだかこちらまで楽しく感じられるような気がした。

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そして、十三箇所目の町、Furelos(4.0km)に到着。

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本日滞在予定の町までは後少しだったので、そのまま気楽に肩の力を抜いて歩き続けた。

そして本日滞在予定の十四箇所目の町、Melide(1.4km)に到着。

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やはりここは大きな町だからかとても栄えていて町の中心部に向かえば向かうほど賑わっていた。

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そして、本日泊まろうと思っている宿に向かう途中、有名なプルポのお店の前を通った。すると、店主のおじさんと目が合い、手招きをしてタコを一切れくれた。

久々に食べたプルポはプリプリでとっても美味しかった。「あとで友達と一緒に食べにくるね」と言い、タコの写真を撮ろうとしたら、店主がすごいカメラ目線で写真を撮られようとしてた。笑 なので店主を入れて記念に一枚パシャリ。

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そして12時半頃に宿についた。すると、既に数人が宿の前で待機していた。

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宿のオープンは13時からなのでザックは宿の前に置き、貴重品を待って一旦スーパーに行くことにした。そして今日の夜食べるサラダや明日の朝食を買ったりしてから宿に戻った。すると日本人の彼も少し前に宿に到着したようだった。そこから宿が開くまでは雑談しながらお菓子をつまんだ。

そして13時になり宿が開いたのでチェックインをする。無事に本日のベットを確保。

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そういえば、ベットにシーツカバーをかける時、近くにいた人が手伝ってくれた。「わたし、子供だと思われてる…?笑」

そしてそのあとは洗濯する場所が一箇所しかなかったので、混む前に洗濯をしてからシャワーに行った。シャワーブースに行くと男女で別れているはずの宿なのに何故か男性に遭遇した。『…((((;゚Д゚)))))))?!』となり、慌ててブースから出て、外の表記を確認したら男性用だった。笑(ブースの色が赤だったからてっきり女性用かと思ってた…)

にしても、無銭飲食の次は危うく痴漢で捕まるところだった…危ない。(ゴール手前で逮捕されて終わったら一生の後悔しか残らない笑)ということで、男性用のシャワーブースの外から「ごめんっ!」と言ってからちゃんと女性用に行った。

シャワーを終えてからは、なんとなく久しぶりにドライヤーをした。そしてこの1ヶ月待ち望んでいた念願のプルポを日本人の彼と一緒に食べに行った。

どうやら有名なお店が2店舗あるらしく、どちらにするか悩んだ結果、ハシゴすることにした。笑 ということで、早速一つ目のお店に入る。店内はこれでもかというくらい混んでいて大繁盛だった。

そしてビールとプルポ、それからシシトウ(?)のようなものを注文。最初にビールが運ばれてきて、あの体調不良の日以来のビールだったのでなんだがいつもより苦く感じた。笑 

そして、念願のプルポがテーブルにやってきた。

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早速一つ食べてみると、良い感じの歯ごたえで、オリーブオイルと粒が大きめの岩塩、そして唐辛子?が良いアクセントになっていてめちゃくちゃ美味しかった。「コレだよ!コレ!」と思いながら6年振りのプルポを堪能しながら、日本人の彼と色んな話をした。

1時間半くらいしてからもう1店舗のお店に行くことにした。ここでももちろんプルポを注文。そしてテーブルに次なるプルポが運ばれてきた。

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一つ食べてみると、先ほどよりは塩味が少なく、その分唐辛子がたくさんかかっていて、これはこれでめちゃくちゃ美味しかった。そしてプルポを食べながら色んな話をして、17時頃宿に戻った。

そこからはブログを書いたりしてゆっくりと過ごした。ベットでストレッチをしている時に窓からの木漏れ日がとても綺麗だったので思わずパシャリ。(このあと別の巡礼者にカーテン閉められちゃったけど笑)

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そういえば、16日にサンティアゴに到着する予定なのだが、到着日が金曜日だからなのか、ネットで宿を調べてみるとほとんど満室になってしまっていた。そして町の中心部にあるカーテン付きの半個室の宿(9000円)だけがなんとか空いていて「高いなぁ」と思い悩んだものの予約することにした。(多分15日に大きなお祭りがあってそこから連休というのもあって宿泊者が多い&料金が上がってる)

なんだか本当に明後日にサンティアゴに着くのかまだ実感はないけれど、モホンの数字は確実に小さくなっていってるのでジワジワと明日あたりから感じるのだろうか。なんて思いながら夕食がてらにサラダを食べた。

そして明日は約34kmの行程を歩き、なるべくサンティアゴまで近づいておく予定だ。30km超えで歩くのは明日が最後の可能性が高いので、楽しく汗をかこうと思う。ということで、明日に備えてもう少しストレッチをしてから早めに寝て備えようと思う。それでは、ブエンカミーノ!

『山に関連するお話を綴る』