『日常を綴る』

わたしの日常へようこそ!笑

巡礼6日目 【Torres del rio-Rogrono】

昨夜の夜ご飯の話から綴ります。

昨夜滞在した町にはスーパーなどがなかったので、夜ご飯は宿で食べることにした。19時になったので食堂に行ってみる。今日はどうやらわたし含めて6人で食事をするようだ。

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 サラダとパスタ、そしてワインを食べ飲みしながらみんなで談笑。ちなみに今日はフランス2人、ハンガリー2人、スペイン1人、そしてわたしだった。

ハンガリーのおばあちゃん?が木でできたネックレスを外して見せてくれた。昔、日本にきた時に鎌倉で買ったらしい。なので、わたしもつけている桜貝のネックレスを見せて、「これも鎌倉のだよ」と言ったりしながら会話を楽しんだ。

今日のメンバーは皆、あまり英語が得意ではない人達だったけれど、なんだか会話がしやすかった。きっと相性がよかったのだと思う。デザートを食べ終わってから記念撮影をさせてもらった。
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そしてこの後、宿に置いてあった謎の旗にみんなで寄せ書きを書いた。

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宿の人に最近日本人がきたか聞いてみたら4日前に1人来てるよとのことだった。名前も性別も年齢も知らないけれど、同じ日本人で今、巡礼している人がいるってだけで少しだけ勇気づけられる。これからここに泊まりに来る日本人がこの旗をみて少しでも勇気づけられたらいいなと思い、「良い巡礼を!」と書いておいた。

そんなこんなでその日は就寝した。ちなみに、夜中は結構蒸し暑くて一度、目が覚めてしまった。しばらくテラスのようなところで涼んでから再度就寝したのであった。

では、ここからは巡礼6日目について綴ります。

いつも通り4時40分の目覚ましで起床。今日の工程は20kmと少し短め。(感覚がバグってきてる)というのもここら辺の地域は町と町の間が広いからだ。そして今日の工程は短めといっても町の間隔が10kmくらいあるので早めに歩き切ることにした。寝ている人たちを起こさないように、荷物を移動させる。パッキングしたり各種クリームを塗っていく。そういえば、足の親指の炎症がほぼ治っていた。ひとつ心配事が減ったのは嬉しい。(今は新たに汗疹に悩まされているが。笑)

そして5時30分、出発。

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ヘッドライトを使って歩き始める。わたしの少し前に2人歩き始めた人がいる。この時間に出るなんて珍しいなと思いつつさりげなくついていく。(お前も大概な…)

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緑が生い茂った道をぬけていく。今日は一つ目の町まで10kmある。気長に歩いて行くしかない。昨日右側のイヤフォンをホールインワンしてしまったので、左側をつける。そして音楽を聴きながら夜明け前の道を歩いていく。

歩き始めて30分くらいして、少しずつ明るくなり始めた。ここら辺は一面が麦畑なので朝焼けが広範囲に広がりとっても綺麗。

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たまに後ろを振り返って朝のグラデーションを楽しみながら歩いていく。

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歩き始めてもう少しで1時間というところで、遠くに街が見える。おそらくあそこに行くのだろう。(相変わらず遠い…笑)

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オレンジ色に輝く街並みが綺麗だった。

そしてあっという間にヘッドライトがいらないくらい明るくなった。

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歩き始めて1時間半くらい経過したところで、マジックアワーがでてきた。この色味が辺り一面に広がっていく。何度見ても言葉にならないくらい美しい。

そして今日は麦畑を歩いたり、

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車道沿いを歩いたりしていた。

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にしても、注意の標識が野生動物ではなく、巡礼者ってなんか面白いよね。笑

そんなこんなで歩き続けていたら、背後から光が差し込み始めた。ご来光だ。

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宿を出て歩き始めた瞬間に『一日が始まった』と思うが、朝日が昇ると同様に『あぁ一日が始まったんだな』と改めて思う。人も車もいない車道の真ん中を朝日に照らされながら歩いていく。

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まっすぐ伸びる自分の影。

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ひとりで歩いているけど、ひとりじゃない気がする。"心の中の自分が朝のひとときは一緒に歩いてくれる"そんな感じだ。

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そうやって自分自身と向き合いながら歩き続けること2時間。無事に一つ目の町、Viana(10.4km)に到着。

とてもお腹が空いていたので、ここの街で朝食を食べる…予定だった。

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門のようなところを抜けると旧市街のような街並みになっていた。そして何故かゴミが散乱している。また、 闘牛場のような柵があったり至る所に旗がかかっていたりした。

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近くを清掃車両が忙しなく掃除している。どうやら昨日は街で何かしらのお祭りがあったようだ。そして更に街の中心地に進んでいくと、威勢の良い若者たちがたくさんいるではないか。

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『わー…あの中を通るのかぁ…』と、少し恐怖を感じながらも進んでいく。(近くで清掃車両が掃除してるのに若者が瓶を割ったりしていた)

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そしてなんとか通過。個人的にはそこらへんの魔界(麦畑)よりも難易度が高く感じた。笑 そしてその先のカフェで朝食を取ろうと思い、中に入ると、続けて何人か若者が入ってきた…。注文するのに時間がかかりそうだったし、なんとなく雰囲気が良くない気がしたので結局何も食べずに出ることにした。

その後、お店等はなく、そのまま街を抜けてしまった。次の街まで9kmもあるのでとりあえず住宅街の端っこに座って持っていたクッキーを食べることにした。(ちゃんと足は乾燥させてる)

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ひとりでムシャムシャ食べてたら地元のおじさんが通りかかった。わたしが力尽きて座り込んでると思ったのか、「頑張れー!行け行けー!」って。笑 「単にお宅の街の若者の治安が悪くて、ここでなくなくご飯食べとるんじゃ!」と頭の中でツッコミを入れたが、せっかく応援してくれていることなので早々に立ち上がって歩くことにした。

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そして歩き始めてすぐに、魔界に突入した「これが後9kmかぁ」と思いつつ黙々と歩いていく。

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砂埃を撒き散らしながら歩く。

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この景色をいったいあと何日見続けるのかなとか考えながら歩く。

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本日の街まで後5kmと思いながら歩く。本当にずっと歩いてる…笑

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そして大きな車道にかかった木製の橋を渡っていく。

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すると、なんとここで日陰ゾーンに突入した。思いがけない日陰に少しだけテンションが上がる。でも、そんなオアシスが長く続くわけもなく…

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車道沿いに出る。

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コンクリートの歩道ゾーンに突入。(ここから意外と長かった)"ブエンカミーノ!"に励まされながら登っていく。

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そしてやっと本日滞在する街が見えてきた。(だいぶ遠いけど…)疲れた足にコンクリートの地面はダメージが大きい。でも、止まることなく歩き続ける。ここまで来ると自分自身との意地の戦いだ。

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下を向きながら歩き、たまに前方を見る。本当に少しずつだけど街が近づいてくる。最後の力を振り絞って歩いていく。

街に入る直前?くらいで露店のようなものがあり、おばちゃんが巡礼スタンプをくれた。思いがけないところでスタンプをゲット。嬉しい。そしてまた歩き出す。

街の入り口にある公園まできた。日陰に石でできたベンチを見つけ、一旦腰を下ろす。たまに、通りかかる巡礼者に挨拶をしながら少し休憩。汗が大分引いたのでまた歩き出す。

そして少し進んだところにインフォメーションがあった。大体こういうところでは巡礼スタンプをくれるので早速、中に入ってみる。無事にスタンプをゲット。そして、今日はサンティアゴの日らしく飴ちゃんもくれた。

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疲れた身体には有難い。飴ちゃんを舐めながら橋を渡って街の中心部へ向かう。

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宿が開くのは13時かららしい。まだ、だいぶ時間がある。一旦場所だけでも確認しておくかと思い、とりあえず向かう。

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宿はインフォメーションから数分のところにあった。もちろんまだ空いていない。そして宿を通り過ぎようとしたところ、オスタリア(宿主)に遭遇。すごい勢いでスペイン語で話しかけられ圧倒されていると…別のオスタリアが「今日ここに泊まるなら荷物預かっておいてあげる。だから13時まで観光しておいで」とのことだった。

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ということで、お言葉に甘えてバックを預けることにした。

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一気に身軽になり、巡礼者から観光客になった。久々に観光できるのがなんだか嬉しい。 とりあえず近くにあった大聖堂が空いていたので入ってみることにした。

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時間が早かったからか中にはあまり人がおらず、静かだった。椅子に腰掛け少しの間休憩する。じっとしていたら、ご飯をまともに食べていないことに気付きお腹が空いてきた…。

ということで、一旦ATMでお金を降ろしてからカフェを探すことにした。ここの街は大きいのでお店がたくさんある。とりあえず目に留まったお店に入り安定のセットを購入。

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テラス席で大きめのトルティーヤを食べながらカフェ・コン・レチェを飲む。とっても優雅な時間だった。そんな感じでしばらくまったりしていると…

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またしても、韓国人の彼に遭遇。近くの日本料理屋さんでカツ丼を食べてきたらしく、めちゃくちゃお腹がいっぱいだと行っていた。笑 ちなみに彼のカミーノを歩いている理由は『仕事のストレスがやばすぎたから』らしい。色んな理由があるよなぁと思いながら少しの間雑談をした。

そして、彼は一旦宿に戻るということだったので一度お別れをした。(宿も同じだった)そして、またゆっくりしいると大聖堂の前で写真を撮っている親子がいる。「…あ、この間あった中国人の親子だ!」早速声をかけてみる。すると「一体何時についたの?」と。10時くらいだよと伝えたらビックリしていた。笑 彼女らは今日はホステルに泊まるらしいので宿は別々だが、きっとまた会えることを願ってお別れをした。

そして時刻を見てみると宿が開くまであと、1時間くらいある。ということで、近くに無料で入れる美術館があるらしいので行ってみることにした。目的地に向かって歩いていると「…あ、昨日の鎌倉産ネックレスの人だ!」とまたしても知り合いに遭遇!大きな街でこんなに知ってる人に会うなんて…さすがカミーノ。笑 今日の宿は別のようだけど、同じくまた会えることを願ってお別れした。

途中で1.5ℓの水を購入してからタパスが有名なバル街を抜け美術館へ向かう。

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夜にはここは人でごった返すらしい。特に22時以降にかなり盛り上がりを見せるらしいが…今日の宿の門限が22時なので大人しく寝るとしよう。笑

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そして美術館に到着。あまり有名ではないのか空いてそうな感じだった。一応セキュリティチェックを受け館内に入る。

一階は主に土器などが展示されていた。

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そして二階はキリスト系な油画などが展示されていた。

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三階に行ってみると風景画のような油画が展示されていた。

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正味30分くらいでひと通りを見終えた。旅先で美術館などがあるとたまに入ってみるのだが、やはりわたしにはまだ難しい。けど、これも経験だなと思い美術館を後にした。

そこからは宿に戻りチェックインをした。そして今日は何やらサンティアゴの日ということで色々もらった。(有難いが荷物が増えた…)

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そして本日のベットは下の段。

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前にもここの宿泊まったなぁと余韻に浸りかけたが、まずは風呂だ!と思い1番風呂に向かった。そしてそのあとは洗濯。一通りを終えやっと一息。

明日は少しハードそうな巡礼路なので、もらったパンとワインを早速いただく。(肩がちぎれる前になんとしても消費する。笑)

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ワインは2019年ものらしく、少し渋めだったが美味しかった。パンは少し硬めでカンパンになりかけっていう感じだった。そしてキッチンでゆっくりしていると韓国人の方が何やら作っている。とっても良い匂いだなぁなんて思いながらブログを書いていたら…「一緒に食べない?」と。なんと有難い。

ということで、急遽韓国人6人の食卓に飛び入り参加させてもらうことに。今日は日本でいうところの土用の丑の日らしく韓国では『伏日(ポンナル)』という日らしい。ポンナルの日は参鶏湯を食べるのが風習ということで…

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ここにきて、まさか本場の人が作ってくれた参鶏湯をいただくことに。感想は言わずもがな最高に美味しかった。そして、そのあとは大鍋で作ったお粥も出してくれて久しぶりに温かい馴染みのあるご飯を食べたっていう感じだった。

今日の宿には話したことのある人や同じ宿になったことのある人がわりとたくさんいて、一人で来ているけれど一人じゃないっていう感じがする。無理せずにこの先の巡礼でカミーノファミリーを増やしていけたらいいなと思った。

ということで、今日は夜にバルを少し覗きに行ってから、寝ようかなと思う。感想は明日のブログに綴ります。

明日は少しハードそうな道のりなので…気合い入れていくぞー!それでは、ブエンカミーノ!

 

『山に関連するお話を綴る』